皆さんこんにちは。

『メタルギア ライジング リベンジェンス』(以降『MGR』)開発中、毎日デスクで日本刀を振り回しては同僚に斬り付けそうになっていた、キャラクターアニメーション担当の竹内と申します。

さて、『MGR』では“自由切断”という、これまでに前例のない遊びを実現する為、アニメーション作成の中でも、様々な課題に対しての試行錯誤を行いました。

中でも皆様にご紹介したいのは、チーム内で“斬撃リアクション”と呼ばれている、敵が切断された時に行うダメージリアクションです。


これまでのゲームでは、体の切断を表現したい時は、事前に分断される部位を決めているのが当り前でした。
例えば「敵を真っ二つにする」時には、上半身と下半身がそもそも別のパーツになっているので、切断アニメーションは一種類あれば完成です。

しかし今回は自由切断。
ユーザーの皆さんが、一体どこを切断するのか想像もつきません。
足を斬られたらどうする、腕を斬られたらどうする、縦に斬られたら?横に斬られたら?斜めに斬られたら?

無限にも思えたリアクションの数々に対し、開発初期は切断されたパーツをプログラムで傾けてみたり、吹き飛ばしてみたりといった、アニメーションに頼らない表現をいくつか試してみました。
しかし、自動で生成されるリアクションだけでは、どうしても納得いく壮快感が出せず、結局、考えられる限りの切断箇所分のアニメーションを作成するという非常に地道な方法を選択する事になりました。

敵を斬ってはアニメーションを追加し、また斬っては追加という調整を開発終盤まで続け、ようやくどこを斬っても気持ちいい“斬撃リアクション”が完成しました。

一部ではありますが斬撃リアクションをご覧ください。

※本映像には一部、暴力シーンやグロテスクな表現が含まれています。映像の視聴にはご注意ください。

ユーザーの皆さんに斬る壮快感を味わって頂く為、出来るだけ多くのリアクションを各キャラクターにご用意しました。
文字通り“自由”に“切断”していただければ、敵キャラクター達の様々な反応をご確認いただけるはずです。

あの敵のあの場所を切断してやろう。なんて想像しながら発売日をお待ちください!

それでは~!