はじめまして。
ベヨネッタの音楽を担当しています、コンポーザーの山口裕史です。
今日はベヨネッタの音楽についてお話をさせて頂きたいと思います。

まず、お話しをさせて頂くにあたって重要な事を説明させて頂きます。
それは
ベヨネッタってどんなやつ?
です。

①絶世の美女(魔女)
②スピーディーな身のこなしとパワフルな攻撃で、
どんな怪物(Boys?)も瞬殺(昇天?)
③クールでSで女王様タイプ(拷問器具好き)
④オシャレ(メガネ、ハイヒール、ピアス、etc・・・)に気を使ったり、
キャンディーが大好きだったり、可愛らしい一面も

こんなイメージを元に、
ベヨネッタらしい音楽」「ベヨネッタにしかない音楽
を目指し、鋭意製作中です。
発表されているいくつかのプロモーション映像ではその一部が使用されていますので、もしもまだ見てない方がいらっしゃいましたら、BGMに耳を傾けながらご覧下さい!

スクリーンショット 2016-01-30 19.14.18
「Movie」内、[TGS2008 Trailer]や[First Climax Trailer]がそれです。

いかがでしょうか?

①ノリの良いアップテンポなビート
②「女性らしさ」を出す為の、ピアノ、エレピ、オルガン、ビブラフォン、フルート、ウッドベース、女声コーラスなど、「オシャレ」なイメージの楽器

などが特徴です。

「魔女」という設定から、ダークでファンタジーな雰囲気を想像されてしまう事もあるのですが、現代を生きる魔女「ベヨネッタ」は、明るくて奔放な現代的女性であり、ベヨネッタの音楽も、そのキャラクターを表現する一つの要素として、現代的で女性らしさを感じる音楽に仕上げています。

制作序盤、このような音楽のスタイルを確立し、慣れるまでには非常に時間がかかりました。
女性らしさと、アクションゲームのBGMとしての激しさ・ノリを両立させる事が難しかったです。
私個人としては、昨年のTGSのPVの曲を乗り切った事で、ようやく「ベヨネッタらしさ」を自分のモノに出来たのではないかと思っています。

また、こういった曲調だけでなく、純粋なオーケストラの曲も存在します。
ホームページ内でずっと流れている曲はその内の一つです。
民族楽器も、一部ですが登場したりします。
場面にあわせて、「ベヨネッタらしさ」を軸に、様々な曲調を使い分けています。

と、色々と書かせて頂きましたが、百聞は一見にしかず。

早く皆さんにベヨネッタの世界を楽しんで頂きたく、うずうずしている今日この頃です。
ベヨネッタの音楽が、皆さんの思い出に残るようなものになれるよう、
全曲心を込めて作成しておりますので、是非ご期待下さい!