いや~、ほんと綺麗な女性ですね。
凛とした美しさがあります。
そんなベヨネッタにエロい表情をさせた張本人、フェイシャル担当の高島です。
僕からはキャラクターの性格の紹介を少し交えながら、フェイシャル(+α)のお仕事についてお話いたします。
フェイシャルの仕事は、顔モデルにコントローラをセットアップしてアニメーションを付けるまでを担当します。
皆さんは毎日人の顔を見たり見られたりしているので、顔にはとても詳しいと思います。
とりわけ”表情(の変化)”には敏感ですよね。
表情は言葉の壁を越えて、感情を共有できる力を持っています。
なのでキャラクターをより魅力的で共感できる存在にするために、表情はとても重要な意味を持ちます。
フェイシャルの仕事では、まずはキャラクターのイメージ(キーとなる表情)を固めることから始めます。
ベヨネッタは冷静で大人の色気漂う女性
ジャンヌはクールで冷徹
ルカはお調子者で行動力があり、でもどこか抜けている二枚目
ロダンは某喫茶店キャッツ○イのマスター
エンツォはチキン野郎
セレッサは無邪気で子供らしい感情豊かな少女
といった具合に、キャラクターの個性やイベントごとの方向性を神谷さんと詰めていきます。
個性際立つ登場人物ばかりですが、特にベヨネッタには、”女性らしい上品な色気”が求められました。
そこでまず取り掛かったのが、口元の柔らかさの表現です。
口を開ける瞬間グロスを塗った唇が真ん中からプクッと開いていく粘着感や、発声の時の滑らかな唇の動きを表現できるフェイスコントローラが必要となりました。
フェイスコントローラは、顔に埋め込んだ関節を効率よく制御するためのものです。
インターフェースは直感的に使えるシンプルさ、痒いところに手が届く多機能さを天秤に掛けながら、コツコツ作っていきます。
続いてアニメーションです。
“色気”の表現として、目線を大切にしました。
経験豊富なベヨネッタでしょうから、男を目で殺すぐらい難なく出来るはずです。
相手を下から舐め上げるような視線や、流し目、上目遣いなど、Sっ気たっぷりな雌豹のイメージです。
神谷さんの頭の中には確固としたイメージが在るので、当然ここでもお決まり「Like this」による意思疎通が行われました。
今回のブログのお題は”フェイシャルについて”でしたが、イベント中に必要となる小物モデルの制作も担当したので、+α少しお話を。
本編では語られない裏設定やネタをふんだんに盛り込んでいますので、イベントを見れば見るほど噛めば噛むほど味の出る厚い作りになっています。
チェシャならではのイタズラとか、あの方のお母さんとか、あの人の愛車のロゴの意味とか、盛りだくさんですよ。
周回プレイでも、ぜひイベントシーンも隅々までお楽しみください。