2012.06.05
MADWORLD
“突き抜けたバイオレンス”と“モノクロを基調としたグラフィックスタイル”という2つのテーマに挑んだ異色作。
白と黒、そして血の赤だけで構成された鮮烈なグラフィックによる過剰なまでの残虐アクションは、独特のコミカルさを生み出している。
暴力が支配する“狂気の世界”をゲームならではのアプローチで描き出し、エンターテイメントへと昇華させた作品だ。
Wii専用タイトルとしては異例の過激な表現を多く含むため日本での発売は困難を極め、欧米での発売から約1年遅れとなる2010年2月、ようやく日本での発売が実現した。Wiiソフトとしては唯一のCERO Z指定(18歳以上のみ対象)(2012年6月現在)。
世界観
Game in Gameの設定
“Death Watch (デスウォッチ)”
本作の「デスウォッチ」でも、町中に設置された監視カメラによってこの殺戮ゲームの動向は見守られている。
松野氏によるシナリオ
単なる無秩序な殺戮世界では無く、“バイオレンスをエンターテインメントに昇華する”チャレンジと、“デスウォッチ”の設定について、松野氏はこう答えている。
最初にいただいたオーダーが2つありました。主人公のジャックは絶対的な悪であり、暴力を振るうことをためらったりしないという事。 一方で暴力を否定しなければならないという事。この相矛盾する課題には大いに悩まされました(笑)。
悩んだあげくにその課題をそのまま設定にあてはめようと。まず、普通の社会に突如テロリストを名乗る者達が街を占拠し殺戮ゲームを開始する。 そのゲームの中では殺戮が推奨されている。つまり、主人公の行為はデスウォッチの中では極めて当たり前であるが、そもそもデスウォッチ=暴力自体は否定されているわけです。
この二重構造の中に、さらに嘘と真実が交差する物語をはめ込んでみました。
※松野泰己氏
『オウガバトル』シリーズや『イヴァリース』シリーズ、『ベイグラントストーリー』、『GUILD01』など数多くのヒット作を手掛けたゲームクリエイター。シナリオや設定にこだわった独自のシステムでゲームユーザーに絶大な支持を受けている。本作のシナリオを担当した。
グラフィックスタイル
『MADWORLD』のグラフィックは、海外コミックのモノクロアートのようなビジュアルを再現するため、キャラクターからステージまで全て白と黒と赤だけで表現されている。 一般的に、ゲームのビジュアルには向かないとされるモノクロのビジュアルだが、彩度の低い色を明るい部分に入れたり、背景の奥のコントラストを高めたり、様々な工夫を行うことで2階調のコントラストが持つソリッド感を犠牲にすることなく、視認性を向上させることに成功した。
まさに『遊ぶコミック』と呼べるグラフィックスタイルになっている。
主人公ジャック
コンセプトアート
ゲーム画面のスクリーンショット
アクション
Wiiコントローラーをバイオレンスという1点に集中して使用。Wiiコントローラーとヌンチャクを使った直感的な操作で、血しぶきが飛ぶアクションを体感できる。
回す!
コントローラーを回すと、ジャイアントスイングをかけることができる!
斬る!
コントローラを左から右へ振ると、チェーンソウで敵を真っ二つにできる!
引っこ抜く!
コントローラーを下から上へ振ると、敵の頭を脊髄もろとも引っこ抜ける!
ぶっ飛ばす!
コントローラーを右から左に振ると、的にめがけて相手をぶっ飛ばせる!
より刺激的な戦いで観客を魅了
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