皆さん初めまして!
 
物を見ると断面を妄想してしまう・・・開発中そんなチョット危ない状態になってしまった、キャラクターモデリング担当のトミーと申します。
 
今回はライジングの最大の特徴である
“自由切断できるキャラクター”についてお話したいと思います。
 

さて、既に体験版をプレイされた方はご存じだと思いますが、ライジングでは
雷電の振るう刀が、いろんな物を自由自在、思い通りにバラバラに切断できます。
しかし、バラバラになったものは当然切断した面が見える訳で、斬れるものには全てこの切断面を設定する必要があります。
 
例えば、おなじみのこのスイカ・・・
スイカの断面
 
すぱーんッ!と斬るとこう、スイカの断面が見えますよね?
 
でも設定を変えると・・・
 
ミカン?
 
すぱーんッ!アレッ?
 
スイ・・・カン?
 
すぱーんッ!えええ!??
 
と、設定次第で断面は自由自在に変える事が可能なのです。
この場合は、横に斬るとミカンの断面、縦に切るとスイカの断面
といった風に設定しています。
 
ですが、通常のスイカは球体で、どこから斬っても同じように見えるため、
設定はそれほど複雑ではありません。
 
しかしこれがキャラクターとなると話はかわってきます。
次のこの断面、誰のどこの断面かおわかりでしょうか?
 
何の断面でしょう?
 
 
 
答えはココです
 
 
正解は月光でした
 
このようにメカやサイボーグの場合、体の部位毎に断面を用意する必要があります。
 
頭を斬ると頭の断面、腕を斬ると腕の断面、胴体、脚、手・・・
さらにそれぞれに、縦に斬ったとき、横に斬った時、斜めに斬った時、サイドから斬った時・・・アレ?頭とか胴体って、どのあたり斬るかで断面がかわるよね・・・
 
『い、いったいいくつ考えればいいんだーッ?』
 
という事で、ライジングのモデリングスタッフは
「この中身はこうなってるはず」「ここには骨がないと変じゃないか?」などと、
日夜、キャラクターの外側だけでなく、中身も考えつづける事になったのです。
 
こんな断面も
 
「えーっと・・・あっちがこうなって、こっちのパーツが・・・」
 
ゲームを遊びながらでは、じっくり見る事は難しい切断面ですが、実はスタッフのコダワリにより細かい所まで設定されていたりします。
 
発売秒読みとなった『メタルギア ライジング リベンジェンス』。
物を斬った時にはぜひ断面にも注目してみて下さい!
 
すぱーんッ!
 
すぱーんッ!
 
それでは!
 
 

※本稿で使用された画像は開発用のテストバージョンを使用して撮影されており、製品版とは一部異なる場合があります。