皆さんこんにちは!
サウンドデザイナーの平岩です。

『ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)』では主にSE(効果音)の制作、制作データの実装などを担当させていただきました。

私の方からは、本作における見どころ(聴きどころ)やSE制作でのこだわり、ちょっとした小ネタについてお話できればと思います。

アーティスト系の職種と比べると、デザイン画等が無く地味な記事になってしまいましたが、ゲームサウンドのメイキング紹介を通して『ASTRAL CHAIN』の魅力を感じていただけると嬉しいです。



周回必至!?“選べる主人公&アキラ”の魅力!

本作の主人公と双子の弟妹“アキラ”

本作では、プレイアブルキャラクターとして男女2人のキャラクターから1人を選択してストーリーが展開していきます。男女の選択が可能ということで、ビジュアル的にもたまらない話ですが、選択したキャラクターによって当然、音声も変わります。

カットシーンの台詞やアクションボイス等、聞こえてくる声の違いだけでもゲームを遊ぶ感覚は大きく違うと思いますので、豪華声優陣による迫真の演技を是非お楽しみいただければと思います。



敵キャラクターのSEについて

本作で登場する敵キャラクターに、スライム型(カエルの見た目)のキャラクターがいます。ムニムニしているかわいい奴で結構お気に入りなのですが、火/雷/氷などの属性を持っていて、それぞれ大小さまざまなサイズで存在します。属性やサイズが違うということで、動作音(属性音)を変えているのですが、作中では聞き比べる機会があまり無いと思いますので、ここで属性によるSEの違いを聞いてください。


 
サウンドミドルウェア「Wwise」上では、ベースとなる効果音に対して属性ごとに制作した効果音素材を重ねて鳴らす手法を取りました。こうした工夫により、急な属性の変更やバリエーションの追加が発生しても、最小限の手間で素早く対応できるようになっています。



ここ掘れワンワン! 埋もれたお宝を発見??

本作では、音によってプレイヤーをサポートする仕組みがいくつか入っています。

その内の1つが、ビースト・レギオンがアイテムの埋まっている場所を教えてくれる機能です。聞こえてくる音の方向を追って、隠されたお宝をゲットしちゃいましょう! 捜査シーンに限らず、道端を連れて歩くだけでその力を発揮することもあります。

「ピッ!ピッ!ピッ!」っと音が鳴ればお宝が近くに埋まっている合図かも!?

この他にも、隠しルートへのヒントなど、音を使った仕組みや遊びを幾つか入れていますので、是非遊びながら見つけてください! 楽しんでいただけると嬉しいです。

『ASTRAL CHAIN』を多くの方々にプレイしてもらえますように!!





hiraiwa平岩 尚樹 Naoki Hiraiwa
専門学校を卒業後、2014年にプラチナゲームズに入社。
『ASTRAL CHAIN』ではボス敵をはじめ、ゲーム全体のSE制作、実装を担当。