えーっと、はじめまして
カイといいます。
ベヨネッタでは主にベヨネッタのモーションを担当しています。
この業界はそこそこ長くやってまして最近の作品で言うと『ビューティフルジョー』シリーズ等を作っておりました。
僕からはベヨネッタのモーションについてお話したいと思います。
モーション制作において一番心掛けたのはアクションゲームということもありレスポンスと爽快感!!いかに短いフレーム数で力の溜めと開放を表現できるかです。
見た目の女性らしさとのギャップを出すためにあえて男性的な力強い攻撃をさせてたりもしてます。
神谷Dとはビューティフルジョー以来の仕事になりますが、そこら辺の考えは当時から変わっておらず、最近ではなかなか味わえない動かしていて気持ちのいいゲームに仕上がってるんじゃないでしょうか。
しかしベヨネッタ開発初期にはパンチやキックが1フレームで出るバージョン(これは短期間でゲームの感じを掴む為に制作)というのを作ってテストしていたのですが、そのプレイ感覚が忘れられないらしく未だに神谷Dは『あの頃の方が良かった』って言うんですよね。
それじゃモーションいらねぇぇぇ!!って。
そんなディレクターの下でそれでも『こっちの方がイイ!!』と言ってもらえるように(もちろんユーザーの皆さんからも!)がんばってます。
PVも公開されてますがなかなか映像だけでは伝わってこないと思うので本当に早く皆さんに触ってもらいたいです。
とは言うもののなかなか情報公開の制限も厳しいので今回は先程話しに出たプロトタイプの動画を公開致します。
始まって一ヶ月ほどで作ったものですが要素は全て『ベヨネッタ』です。
最後に神谷DへのGNさんからの質問が僕の方にタッチされたのでそちらにお答えしようと思います。
>GNさん
質問なんですが、モーションはどのようにして考えているのですか?何か映画やゲームを参考にしているのでしょうか?
そうですね、僕の中で何か1つを参考にするという意識はありませんが僕は子供の頃からブルースリー、ジャッキーチェン、リーリンチェイ、などのアクション映画やタイガーマスク、アントニオ猪木、前田日明などの格闘技、そして仮面ライダーやウルトラマンなどのヒーロー特撮物を観て育ちましたし、もちろん現在進行形でアクション映画や格闘技、その他スポーツなども好んで観ていますので、そういうものの中からイメージを膨らませて作っているように思います。
あと、ベヨネッタに関してはダンスやバレエの動きを取り入れたりモーションキャプチャーのアクターさん(アクションやアクロバットのプロ)にアイデアを頂いたりしています。こんな感じで伝わったでしょうか。
本当は神谷Dに答えて欲しかったと思うのですが今回は僕で勘弁してください。