みなさん、こんにちは。JPです。今回は『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』サウンドトラックのさらなるビハインド・ザ・シーンに迫ります。

先ず初めに、前回の記事の大反響に驚いています。それぞれ好きな曲について、沢山の方がコメントを寄せてくださり、全て楽しく読ませてもらいました。このサウンドトラックを沢山の方が気に入ってくださったようで嬉しい限りです。次回作を作ることが出来たら…もっと嬉しいです!

さて、前回の記事では紹介しきれなかったアーティストの紹介に進みたいと思います。

ジェイソン・チャールズ・ミラー(Jason Charles Miller)
ジェイソン・チャールズ・ミラー

ジェイソンは、ゴッドヘッド(Godhead)のボーカルでめちゃくちゃ背が高く、人目を引くシンガーです。しかし、彼のマニアックな経歴を聞くと驚きますよ!声優として多くのゲームに携わっている他、「Gamer Girl, Country Boy」でデュエットし、ジェイソンに負けないほどマニアックなフェリシア・デイ(Felicia Day)と共にゲーマーに大人気のYoutube動画プロジェクトに参加するなど、ゲーム業界でも大活躍しています。とにかく一緒に遊ぶと楽しい人です。

ジェイソンのクリエイティビティーとエネルギーは、『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』のサウンドトラックに素晴らしい展開をもたらしてくれました。
息つく間もなくギアチェンジが続く、あのジェイソンのシャウト無しに「Rules of Nature」は「Rules of Nature」にならなかったでしょう。
しかし、「Red Sun」ではさらにやらかしてくれました。「Red Sun」は元々、ヨーロッパのスピードメタル・シンガーに歌ってもらう予定だったのですが、タイミング悪くステージアクシデントがあり、急遽予定していたシンガーが参加できなくなったのです。突然のことに、この曲をどうやって世に出すのか方針も定まらないまま僕達はスタジオ入りしたのですが、マイクの前に立ったジェイソンはタイプ・オー・ネガティブ風のスタイルがブレンドされた素晴らしいボーカルで、このサウンドトラックをまさに新しい世界へと導いてくれたのです。Skypeを通じてディレクターの齋藤健治が見守る中、最後の最後まで妥協を許さず収録を行いました。最終的には、ダークネスと美しさが見事に融合され、親愛なるサンダウナーに見事にマッチした曲に仕上がりました。

メタルっぽさを残しつつも、自身のルーツであるカントリーミュージックとロックンロールを融合させ、ジェイソンは大成功しています。カントリーミュージック界に奪われる(?)前に、ゲーム界のジェイソンの曲をチェックしてくださいね!ジェイソンの歌声は彼の公式サイトで視聴することが出来ます。ツイッターも是非フォローしてください。

ジェイソン・チャールズ・ミラー(Jason Charles Miller)
URL: www.jasoncharlesmiller.com
Twitter: @Jasoncmiller

キット・ウォルターズ(Kit Walters)
めちゃくちゃ男前のキット・ウォルターズ。こんなにカッコ良ければ最高だろうなと思うのですが、彼のヴォーカルもまた最高で、すっかりトリップしてしまいます。「Stains of Time」や「A Soul Can’t Be Cut」を聞いてみてください。
不思議なことに、キットの音楽はポップ/ダンスの方に振れています。ということは、このサウンドトラックもキット無しでは、今みたいにならなかったということですよね!残念ながら、彼のレコーディングには立ち会えず、ワールドツアーのローンチイベントに彼が来られなかったので、キットとはまだお会いしていないんです。
いつかお会いして「Stains of Time」のお祝いをしたいと思っています。キットの最新情報を入手するには彼のツイッターをフォローしてください。

キット・ウォルターズ(Kit Walters)
Twitter: @kitwaltersmusic

ジミー・ネッコ(Jimmy Gnecco)
ジミー・ネッコは、アメリカツアー真っ最中の人気バンド、OURSのリードシンガーとして有名です。彼の才能は誰もが認めるもので、その才能ゆえに多作なシンガーでもあります。
『スパイダーマン2』のサウンドトラックではクイーンのブライアン・メイ(Brian May)とデュエットしたり、スコット・ウェイランド(Scott Weiland)の代役としてヴェルヴェット・リヴォルヴァーから最初に声がかかったのも彼です。
ジミーのヴォイスはとてもユニークで彼の声域が何処までいくのか気になって曲を聞き続けてしまいます。
『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』では、ファイナルバトルの2パートを担当してもらいました。たくさんの方が最高の曲として名前をあげてくれた「It Has To Be This Way」と、もう一方の曲「Collective Consciousness」です。曲についてはもっとお伝えしたいことがあるのですが、聞いてもらうのが一番かもしれませんね。曲自体が全てを物語っています。ジミーの偉業やOURSのツアー日程をチェックするには、ジミーの公式サイトをチェックしてくださいね。

ジミー・ネッコ(Jimmy Gnecco)
URL: www.jimmygnecco.com

グラム・コルニーズ(Graeme Cornies)
グラム・コルニーズ

グラム・コルニーズについて、ここでシェアさせてもらいます。グラムはトロントでVoodoo Highwayという音楽プロダクション会社を経営し、映画やテレビ、アニメ、コマーシャル、そしてもちろんゲームの音楽制作を手掛けています。彼はこのサウンドトラックで3曲を歌い上げただけでなく、ギター演奏、作詞、そしてなんとエンディングテーマの作曲(共同)まで担当したのです。グラムはトロントをベースに活躍するヴォイス・アクターでもあるので、ゲーム業界にも明るいです。
スケジュールに余裕がなく、でも最高の技術が必要な時に泣きつくとしたら、グラムです!ガッカリさせることはないと思います。また、彼はこのプロジェクトで最初にレコーディングしたアーティストでもあります。レコーディングはLA、大阪、トロントを繋げた3方向のSkype会議で行いました。物理的な距離はあったものの、インターネットを通じて彼が歌う「Time to leave them all behind!」(「I’m My Own Master Now」の歌詞の一節)を聞いた時、このサウンドトラックは特別なモノになると確信しました。グラム、クレイジーな状況下でのハードワークに本当に感謝しています。常に新しいファンの心をつかんでいることと思いますが、大阪にも開発フロアいっぱいのファンがいることを忘れないでください。グラムの最新情報やVoodoo Highwayについては、彼のツイッターやVoodoo Highway公式サイトを是非ご覧ください。

グラム・コルニーズ(Graeme Cornies)
URL: http://www.voodoohighwaymusic.com
Twitter: @GraemeCornies

最後に、サウンドトラックの収録やワールドツアーのローンチイベントで素晴らしい演奏をしてくれた何人かのミュージシャンを紹介したいと思います。

ラルフ・アレキサンダー(Ralph Alexander)
ラルフはLAで活躍する、若く将来有望なドラマーで、ダミアン・レイナッド(Damien Rainaud)と共にサウンドトラックのドラムを担当してくれました。はい、全てライブドラムですよ!そして素晴らしい腕前です!
彼がメガバンドにジョインする前に、有名人になってしまう前に、そして僕たちの電話に出てくれなくなる前に… 大変に尽力してくれた彼にこの場を借りてお礼が言いたいです。ラルフとThe Heavy Heavy Heartsのメンバー達をフォローし、彼らのブルースロックを広めていきましょう!彼らの初EPはThe Heavy Heavy HeartsのFacebookページで無料でダウンロード出来ます。

ラルフ・アレキサンダー(Ralph Alexander)
Facebook: https://www.facebook.com/TheHeavyHeavyHearts

ニタ・ストラウス(Nita Strauss)
ニタ・ストラウス

ギターを持っている人は「ニタみたいに弾ければ…」ときっと思うでしょう。しかし、実際にニタになってみれば、周りの人を常に完全に負かしてしまうことになります。そういう気分を味わってみたい人はいますか?「Stains of Time」のドラゴンフォース風パートを探すことになった時、ニタの名前が第一候補としてあがりました。実際、ジェイミーが「本当にシュレッド出来る子を見つけた!」と言ってきたのが今でも忘れられません。彼女のバンドConsume the Fireや、The Iron Maidensの最新情報を入手するには彼女の“カテゴリー5級(超大型)”ハリケーン・ツイッターをフォローしてください。

ニタ・ストラウス(Nita Strauss)
Twitter: @HurricaneNita

ジョニー・デス(Johnny Death)
そしてもう一人。いとも簡単に開頭手術が出来そうな、凄い腕前のギタリストがいます。サウンドトラック同様、ワールドツアーのローンチイベントでも曲に素晴らしいエッジをきかせてくれました。彼は、バンドBefore The Mourningでもそのエッジをきかせています。Before The MourningのFacebookページでは、彼らの初めてのミュージックビデオが視聴できる他、EPの無料ダウンロードもあります。是非チェックを!

ジョニー・デス(Johnny Death)
Facebook: https://www.facebook.com/BeforeTheMourning

最後に、ジャジー・イルマリ(Jussi Ilmari)、ロン・アンダーウッド(Ron Underwood)、ハワード・ジョーンズ(Howard Jones)、ローンチイベントでのパフォーマンスありがとうございます。

ジャジー・イルマリはソングライター/プロデューサーで、Before the Mourning、FloRida、はたまたPaul Van Dykとも仕事をしているという超売れっ子です!@ohnonotjussiをフォローしてください!

ロン・アンダーウッドは、LAで活躍するバンド9electricの稲妻ボーカルです。9electricはラウドで素晴らしいバンドです。『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』のサウンドトラックを気に入ってもらえれば、きっと彼らのことも気に入るはずです。詳しくはこちらをチェック→ http://www.9electric.com

ハワード・ジョーンズは、今日のメタル界で最も有名で、素晴らしいシンガーの内の一人です。Killswitch Engageのメンバーですから当然と言えば当然ですね。彼は次期プロジェクトの真っ最中にもかかわらず、ジミー・ネッコの代役としてローンチイベントに参加してくれ、「It Has To Be This Way」のライブで会場を沸かせてくれました。ステージ上では彼自身、かなりのゲーマーであるとの告白もしてくれました。次期プロジェクトが発表されれば是非みなさんと共に応援したいです。

ローンチイベントの模様

サウンドトラックでも、ライブでも、素晴らしい才能を持ったミュージシャン達が参加してくれて、ここではほんの一部しかご紹介出来ないのが申し訳ないです。音楽活動に関するお知らせや、次期プロジェクトの情報は、私個人のツイッター(@PG_jp)かブログで必ず紹介させてもらいます。約束します!

そして、ブログを読んでくれているみなさんには特別に、CDに収録されている全ての歌詞とクレジットリストをご紹介します!歌詞に関する議論があることや、デジタルダウンロードで楽曲を購入された方 にはブックレットが無かったり、ということも理解しています。そこで、もう一つ良いお知らせです!CDの収録に参加したミュージシャンの名前も全て公開させてもらいます。皆さんと共有できて僕も嬉しいです。

[ METAL GEAR RISING REVENGEANCE Vocal Tracks ]
全曲歌詞&クレジットリスト

(C)2013 Konami Digital Emtertainment

以上になります。サウンドトラックに関する質問があればツイッター(@PG_jp)で話しかけてくださいね!