久々にブログを書きました。山中です。

ご縁がありまして、母校でもある大阪芸術大学で、この一年間ゲーム企画についての講師をさせていただきました。

そもそも自分は人に何かを教えることを専門とはしていない、ただのゲーム会社勤務のサラリーマンです。ゲーム開発については四半世紀ほどやってきましたが、「講師」という勝手が違い過ぎるお仕事ということで、四苦八苦しつつ、何とか一年間を終えることができました。ということで、この場をお借りしてどのような講義だったのかを少し紹介させていただきます。

講義内容は、「オリジナルのゲーム企画を立案し、なるべく現場と近い形でのディスカッションを重ねてプレゼン資料にまとめるまで」…と、しました。1回に90分×2コマ、それを全30回という講義の中で、就活にそのまま使える資料を作れるレベルにまで引き上げるためのレクチャーとサポートを行う、というものです。一本だけで終わりにすると理解度が浅いままになってしまうので、前期後期で合わせて二本の企画書を制作してもらいました。

大阪芸大での講義の様子

企画立案においての基礎や考え方などは全員にざっと説明して、あとは個々に「コンセプトの重要さ」、「遊びを拡張する様々な手段」、「パッケージとしてまとめる方法」、「人に伝わる書き方」などの私が考える正解ルートだけを、受講人数を絞って、一人一人のアイデアに合った形で個別にお話しさせていただくという授業スタイルを心掛けました。

また、講義を行った先はキャラクター造形学科ということで、私自身のキャラクターデザイナー時代の経験を活かして、企画だけではなく「キャラクターの立て方」「ゲームデザイン視点から見たキャラクターデザイン」なども同時に考えてもらいました。

ゲーム開発者が、学生さんのアイデアをゲームデザインとして成立させられるようになるまで個別にじっくり話す。そして、そのアイデアをアウトプットするための資料作成ノウハウを教える。どちらかというと、授業というより研修に近かったかもしれません。

緊急事態宣言中は遠隔授業

さらに、通常の授業に加えて、産学連携の利点をフル活用した、プラチナゲームズのディレクター陣によるスペシャルトークショーや、スペシャル1Dayインターン体験なども実施しました。

ディレクター陣によるトークショー

トークショーも遠隔で実施

オンラインでの1Dayインターン

一年間の講義を終えて出来上がった企画書は、学生作品としてはかなりハイレベルな仕上がりになったのではないかと思っています。私も採用担当として、毎年数百本という企画書の作品選考を行っていますので、少なくともプラチナゲームズの一次選考においては、一目で足切りすることはできないでしょう。とはいえこの結果はすべて学生の皆さんの力であって、自分自身はまだまだ講師としての未熟さをひしひしと感じております。

学生作品の数々

オリジナルのゲーム企画を立案するという授業内容ですが、そもそも新規性があり独創的な遊びを作ること自体が難しいうえに、その面白さや情熱が人に伝わる資料にまとめることは、プロでも容易ではありません。この授業を通して、とりあえず「ゲームデザイナーって楽しいな」「企画書の書き方はなんとなくわかった」と感じてもらえれば、それで十分成功なのかなと思います。

なお、この講義ですが、今年度も引き続き行わせていただくことになりました。前年の経験を生かして、より良い内容になるよう頑張ります!

新校舎はまるでお城のようです


山中雅貴
Masaki Yamanaka

カプコン、クローバースタジオ、SEEDSを経てプラチナゲームズへ。アーティストとして『BIOHAZARD3』『biohazard』(アニメーター) 、『biohazard4』『GODHAND』(リードデザイナー)、『MADWORLD』(コンセプトアーティスト)などの開発に携わる。その後、『The Wonderful 101』『Star Fox Guard』ではゲームデザイナー、『MAX ANARCHY』ではディレクターを務めるなどマルチな才能を発揮。現在は新規IP戦略室の室長として、新規IP創出のための取り組みや、新プロジェクト立ち上げ推進という役割を担っている。

 



*プラチナゲームズでは2022年も1Dayインターンシップを実施予定!*
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