こんにちは!プラチナゲームズ・クライミングサークル、部長の木村です。
普段はゲームのコンセプトデザインを描いています。わたし達の仕事はほとんどがデスクワークですが、仕事の外では意外とジム通いをしたり、スポーツする人が多くて、ランニングやバスケなどの運動系のサークル活動も盛んに行われています。(インドア系のサークルもたくさんありますよ!)今回のブログでは、2020年東京オリンピックで競技科目に追加されることになったクライミングについて、サークル活動の様子を交えながら紹介させていただきます。
一口にクライミングといっても道具やルールなどで複数に分類されます。身体にロープを付けて高い壁を登るリードクライミング、自分の身体のみで気軽に登れるボルダリング、上るスピードを競うスピードクライミング…など様々あります。
いろいろある中、私たちがサークルでやっているのは「ボルダリング」です。
ボルダリングとはフリークライミングのひとつで、ロープや杭などの道具を使わずに身体のみで登るスポーツのことを言います。最低限必要になる道具はたったのこれだけ!
これだけなんです。これと普段のTシャツや動きやすいズボンさえあれば、その日にすぐ登れてしまいます。※靴やチョークは持ってなくても安くレンタル可能。
スポーツといったらあれこれ買ったり用意するものが多いと思いますが、用意が簡単ということもボルダリングの魅力の一つですね。年齢性別を問わず簡単に始められますし、持続するには単調すぎる筋トレのようなものにはない、ゲーム性を持ったスポーツです。
女性も男性に負けずにガンガン登ってます。(…というか女性のほうが軽く柔軟性が優れているので意外にも登れてます…すごい人はすごい)
ボルダリングの説明はそこそこに… 実際に登ってる様子を画像付きでお送りします!
こちらが普段利用させてもらってる会社近くのボルダリングジム(CLIMBING SPACE BOLD)です。大阪だったら、駅前のグランフロントにもありますし、興味がある方は近隣にないか、ぜひ調べてみてください。
受付で施設代を払う2人。(アニメーターの山口とプロデューサーの黒岡)
どこのジムでも初回の登録費(大体1000円前後)と施設代(ジムと時間帯などによりますが大体2000~2500円位)がかかります。クライミングサークルでは月に2回ほど登りに来ています。
こちらが中の様子です。ボルダリングの壁はおよそ4~5mほどです。床が全面マットで安全性はバッチリ。壁にはホールドと呼ばれる様々な形状をしたカラフルな石がちりばめられています。(他にもハリボテと呼ばれる突起などがあります。)
これらをつかんで登っていくことになります。
施設代を払い終えたら二階に移動しロッカールームで着替え、ストレッチを行います。どのジムにもストレッチするスペースがありますので、怪我をしないよう十分なストレッチをしておきます。
ボルダリングは本人が意識しない・普段使わない筋肉をあちこちと使うことになるのでストレッチをしないと怪我に繋がります。逆に普段使わない筋肉や体幹を無意識に使うことになるので、ダイエットや健康にはもってこいなのがこのボルダリングのいいところです!
さらに言うと、ここのジムは健康と効率的に身体を絞るような目的で壁が作られています!
では実際にトライする前に、登り方・ルールを軽く説明します。※ジムによっても違うので、始める前によく確認してくださいね。
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- スタートからゴールまで同じ色のテープが貼られたホールドのみを使用します。
- 両手でスタートのホールドをつかんだ状態からスタートし、ゴールのホールドを両手でつかんでゴール。
- コースはすべて足と手両方決まったホールドのみを使用。
コースには難易度が10級から1級まであります。クリアしたらチェックシートにチェックしていきます。(クリア数によってはジムから報酬があります。職業病でしょうか、こういうゲーム的なところに惹かれます。)
ちなみにそれぞれのルートでルートセッターさんがいわゆるレベルデザインをしています。
ボルダリングはまさにゲームで、ただ筋肉を使って登るものではなく、セッターさんが考えた決まったホールドのみを使用して体重移動やホールドの持ち方を工夫しパズルを解くような感じなんです。※この感覚を今回説明するのは難しいので省きます。
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- 10~7級…梯子を登るような感覚。ベリーイージーモード
- 6~4級…身体の使い方に慣れていくようなノーマルモード
- 3級…3と4の間には壁があります。訓練しないと登れません。体重移動、指の力、柔軟性、いままで培ったものが試されるハードモード
- 2級…3よりもかなりきついレベル、ベテランモード
- 1級…ボルダリング中毒者、壁に対する異常な執着心と愛がないと登れない。まさにネ○ト。アンチャーテッ○モード
といった感じです。
では説明はここまでにして、実際にやってる様子をご覧ください。
こちらは7級の横移動課題。先ずは黒岡が挑戦しました。横移動なので初心者にはちょうどいい課題です。
しかし、この課題、最初のスタートが少し難しかったりします。画像ではその難しさがおそらくちっとも伝わらないかと思いますが…。何度もチャレンジして、なんとか成功!
こちらは6級のトップアウト課題。トップアウトとは、、、上に見えるくぼみに文字通り登りきったらゴールという課題です。こちらは山口が挑戦しました。最後の登る場所が肝心で、最後にどのホールドに足を乗っけるかで難易度が変わります。こういったポイントを攻略していくのがボルダリングの楽しみ方の一つです。
ボルダリングの醍醐味はゴールという達成感を味わうこともそうですが、立ちはだかる難しいホールドを身体の使い方を考えて如何に越えていくのかというのも魅力です。越えられない一手をつかむことに快感を覚えていくのです。ある地点で急に進めなくなったら、何日も通ってチェックポイントから何度もトライしてようやくクリアということもよくあります。RPGで倒せないボスを長い時間かけて準備して倒すあの感覚!みたいなものです。
最後に普段の他の活動の様子を写真でご紹介!
外岩といったアウトドアのものもあって、ジムのオーナーさんが案内してくれるツアーもあります。(要予約。季節限定)
実際に『アンチャーテッ○』なことができます。(あそこまで激しいことはしません。あくまで小さな岩を登るだけですが…)
一度やると病みつきになります!ぜひ一度、体験してみてください。
木村元 Hajime Kimura
コンセプトアーティスト。2014年にプラチナゲームズに入社。『TRANSFORMERS: Devastation』(国内未発売)等のコンセプトデザインに携わる。現在は水面下で進行中の未発表プロジェクトを担当中。