スーパーバイザー 神谷英樹からのメッセージ

キックスターターのリワードとしてスピンオフのゲームを作ることになった時、僕自身「もう一度『The Wonderful 101』の世界に戻って来れる!」と、とても興奮しました。そして、本編ではあまり描けなかった、ルカのヒーローとしての活躍にフォーカスを当ててみよう、更に本編からガラっと変えて、クラシックな横スクロールタイプのゲームにしてみたい、という発想は、自然に湧き上がったと思います。

ちょうどそのタイミングで、他のプロジェクトでの仕事を終えて手が空いた松村が、そのスピンオフのディレクターをやりたいと手を挙げました。彼はまだディレクターの経験はありませんでしたが、熱意を見せる人間にはチャンスを上げたいと常日頃から思っていましたから、彼を信じて任せることにしました。

その後、ディレクターの松村とゲームの詳細を煮詰めていく中で、彼から「本編のエピローグから少し時間を遡って、“ルカがどうやって正規隊員の資格を得たのか”を描きたい」というアイデアを聞かされました。

それまで僕は、本編のストーリーから話を続けてその後のルカの活躍を描こうか、とぼんやり考えていたのですが、確かに松村案の方が本編のシナリオと有機的に絡み合い、ルカ=ワンダ・ゴーグルというヒーローをより深く描くことができると確信し、彼のアイデアを軸として、二人でストーリーを膨らませていきました。その結果、本編のスケールにも負けない、新しいヒーローの誕生を飾るにふさわしいエピソードが作れたと思います。

またゲームの方も、限られた時間の中で、少人数チームのスタッフ全員が情熱を燃やし、アイデアを出し合うことを楽しみながら開発に取り組んで、とてもユニークなものに仕上がりました。

サイズも小粒で、ハイエンドなゲームのような派手さもありませんが、この『The Wonderful One : After School Hero』には、たくさんのこだわりと、確かなやり応えがギッチリ詰まっています。何度も繰り返してプレイして、色んな楽しみ方ができるような工夫も盛り込みました。他のプラチナゲームズのタイトルに負けないパワフルなこの作品を、是非遊んでみてください。本編の『The Wonderful 101 : Remastered』をまだ未プレイの方は、これを機会に是非そちらも遊んで頂けたらうれしいです。

※『The Wonderful 101: Remastered』をお持ちの方は無料のダウンロードコンテンツで『The Wonderful One: After School Hero』を遊んでいただくことができます。重複購入にご注意ください。

神谷英樹 (Hideki Kamiya)
副社長執行役員/チーフゲームデザイナー
1970年 信州 松本市生まれ。
1994年に株式会社カプコンに入社。『バイオハザード2』で初監督を務め、以降『デビル メイ クライ』『ビューティフル ジョー』と新規タイトルを発表。2006年には望郷の念を形にした『大神』を発表し、第10回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門で大賞を受賞。プラチナゲームズ入社後は『ベヨネッタ』(2009年)、『The Wonderful 101(ザ・ワンダフル ワン・オー・ワン)』(2013年)の制作を経て、2022年1月に副社長執行役員に就任。チーフゲームデザイナーとして、プラチナゲームズの全てのゲームタイトルの品質向上に尽力する一方、制作現場にも立ち続けており、2022年2月には自身が総監督を務めた「ネオ-クラシック・アーケード」シリーズ第一弾『ソルクレスタ』を発表。現在は最新作『プロジェクト G.G.(仮称)』の開発に取り組んでいる。

 
プロデューサー 中尾裕治からのメッセージ

今回の『The Wonderful One: After School Hero』は、ありがたいことに支えてくださったファンの皆様のおかげで、制作することができました。バッカーの皆様、本当にありがとうございます。

そんな中今回、製品版としても本作をリリースすることになりました。

もともとはファン向けに作ったものだったのですが、作り込んでいくうち、2Dアクションとして新機軸なものができたことで、『The Wonderful 101: Remastered』を持っていない、何なら知らない方々へも遊んでもらいたい!という思いから、製品版の制作に踏み切りました。

『The Wonderful 101: Remastered』を知っている方にはもちろん遊んでほしいですし、「サクッと遊べる横スクロールアクション」としても楽しい作品になっているので、知らない方もぜひ遊んでみていただければと思います。(しかもお手頃価格!)

そして、本作を遊んで「The Wonderful 101」に興味を持った方は、ぜひこの機会にそちらも遊んでいただけると嬉しいです。こちらもとんでもないボリュームになっているのと、更にユニークな遊びがたくさん詰め込まれているので、本作をプレイして興味が出たら、ぜひ遊んでみてください!

※『The Wonderful 101: Remastered』をお持ちの方は無料のダウンロードコンテンツで『The Wonderful One: After School Hero』を遊んでいただくことができます。重複購入にご注意ください。

中尾裕治 (Yuji Nakao)
前職でディレクターとして複数のキャラクター版権ゲームに携わった後、プラチナゲームズに入社し、プロデューサーに転向。プラチナゲームズ初の自社パブリッシングタイトルとなる『The Wonderful 101: Remastered』のプロデューサーを務め、『ソルクレスタ』でもコ・プロデューサーを担当。『ベヨネッタ3』ではプロデューサーとしてプロジェクトを統括し、また開発部門のマネージャーとして後進の育成にも取り組んでいる。

 


 
ディレクター 松村洋亮からのメッセージ

本作の特徴…それはなんと言っても「右スティックで360度自在にレーザーが撃てる」こと!
スティックを倒すだけで、好きな方向にレーザーを発射できるので、迫りくる敵をボカンボカンとぶっ倒すことができます。文字通り、バンバンと倒れていきますよ!
しかもレーザーは「通常」「拡散」「反射」と3種類あり、それぞれ違った遊びを体験することができます。それに加えて、レーザー自体の見た目も威力もド派手になるアイテムがあったり、一発逆転のサポートアイテムがあったりと、アクションがより楽しくなる要素が盛りだくさんなのですが、シンプルなシステムに落とし込みました!
気楽に奥深いシューティングアクションを楽しんでいただけますよ!
スクリーンショットでは伝わりにくいこだわりポイントとして「サウンド」に関して、少しお話しします。
本作のBGMは、「The Wonderful 101」のBGMをチップチューン風にアレンジしているのですが、ほんとーーーにクールでかっこいいです。
……それだけではなく!
サウンドエフェクトにも8bit風味を絶妙にアレンジしているため、BGMと相まって、本作ならではの「破壊する気持ちよさ」を「音」で味わえるようになっています。
もちろん!サウンドだけではなく、背景・エフェクト・UIなど、チーム一丸となって、全員野球で面白いゲームに仕上げることができました。(僕は野球に詳しくないのですが、多分これを「全員野球」というのでしょう…)
プロデューサーの中尾も書いている通り、本作を企画した時から一貫していたコンセプトの1つに「サクッと遊べる」があります。1ステージは5~10分くらいでクリアできます。
…なのですが!
レーザーの使い方次第で攻略方法がガラッと変わるようにステージ設計をしています。ぜひ、「俺的ベストルート」を見つけてみてください!

松村洋亮 (Yosuke Matsumura)
前職でUI・システム・シナリオ・映像の制作に携わった後、2017年にプラチナゲームズにゲームデザイナーとして入社。『BABYLON’S FALL』では、UIプランナーとしてメニューやHUDの仕様を担当。『The Wonderful One: After School Hero』がディレクターデビュー作となる。

 

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