皆さん、こんにちは!今回のSentinel Reportは、BABYLON’S FALLの世界を作っているプラチナゲームズのクリエイターに「特に見てほしいこだわり」を聞いてみました。それでは、最後までお楽しみください!

 


コンセプトアートのこだわり


コンセプトアート担当の禹京鎮です。コンセプトアートは作品の方向性を定めるものです。BABYLON’S FALLの世界観コンセプトを最大限に表現する絵になるよう、細部までこだわっています。

本作のアートは、ライトファンタジーではなく映画に出てきそうなハイファンタジーテイストでデザインをしています。中世の重厚さが感じられることを目標として制作しました。

ゲームの中の多様な民族、多様なモンスターそれぞれの世界観の特色が盛り込まれた背景を視覚情報で伝達し、ゲーム制作ができるようにガイドを作る作業なので、BABYLON’S FALLの雰囲気をより良く感じられると思います。

田島光二さん制作の種族アート

コンセプトアートから伝わる雰囲気を、実際にゲームをプレイしながら世界観に溶け込み、楽しんでくれたらと思います。まだ公開されていない多様なコンセプトやコンテンツが待っているので、期待してください。

コンセプトアートはコレクターズエディションに含まれるアートブック「BABYLON’S FALL World Art Booklet」に多数収録しております。

 


カットシーンのこだわり


カットシーン担当の尾西です。カットシーンは物語を描写するパートになります。本作のハイファンタジーで独特な世界観を表現するにあたり、光に重きを置いたカットを多く取り入れました。油彩画調のグラフィックをより際立たせるため、引き絵でキャラクターと背景をなじませ、キャラクターの質感やステージの空気感を見ている人に印象づけるようなライティングを行っています。

また本作では二種類のカットシーンでBABYLON’S FALLを表現しました。一つ目は「リアルタイムによるムービー」、二つ目は「美術館に飾っている額縁から絵が掛かれ物語が進行するような表現のカットシーン」を用意しています。

 

人々の思いを繋ぐべく立ち上がった彼らに立ちふさがる様々な強敵。別れに絶望し、新たな出会いに希望を見出し、巨大な巨塔”バビロン”の頂きを目指すキャラクター達が織りなす重厚で壮大なストーリーをお楽しみください。

 


背景のこだわり


背景制作担当のカンです。BABYLON’S FALL独自の世界観を構築する絵作りに注力しました。

フィルターによる油彩画タッチの表現に加え、シェーダーやテクスチャ、画面全体における彩度・明度の比率にもこだわっており、ルネサンス期あたりを意識した絵画調を意識しながら、象徴的でもある現代風の味付けでまとめています。実際のゲーム画面を撮影しましたのでご覧ください!

画面作りに関して沢山の開発スタッフが携わっており、全員で試行錯誤して作っています。ぜひ風景を眺めながらプレイしてみてください。

この世界では、軍事主義的なドミティニア帝国、帝国捕虜として働く諸民族、謎の多いバビロン、さまざまな文化が混ざり合って思想や文明を築いています。背景物にもそういった人たちの信仰や美意識の融合が感じられる符号を用意していますので、皆様が世界観に没入する手助けになればと思います。

人々の集まる港湾からはじまり、巨塔内の様々なダンジョン、そして驚くような仕掛けと多彩な景色が待ち受けてますのでお楽しみに!

 


UI(ユーザーインターフェース)のこだわり


UIを担当した豊田です。UIはメニュー機能や情報の表示部分など、ゲームとプレイヤーをつなぐ、重要な機能になります。特に操作性や見た目は強いこだわりを持って制作にあたりました。

まず操作性ですが、「構成がわかりやすいこと」「情報が整理されていること」を念頭に設計しています。

画面左側に操作系が集中、右側は情報系

そして次に見た目ですが、UI全体のイメージは、帝国から提供されたガジェットを通して視覚化されたヴィジョンです。

プレイヤーが操作する「カーソル」は、BABYLON’S FALLのキーコンセプトの一つ「デュナミス」をイメージしてデザインしています。

 

UIを通じてBABYLON’S FALLの世界の没入感に浸ってもらえれば幸いです。

 


エフェクトのこだわり


VFX担当の春木です。

BABYLON’S FALLの世界観設定に合うようにエフェクトを作成してきました。
キャラの力の中核であるギデオンコフィンの設定に合わせて各所のギミックや戦闘でもギデオンガットをイメージした糸状表現をちりばめています。

コンセプトの中に西洋絵画的な要素があるので、油彩画のようなタッチを風や煙に混ぜ込んだり、場面転換のフェード表現に油彩をイメージしたテイストを入れることで世界観により説得力を持たせるようにしています。

 


いかがでしたでしょうか?今回は「コンセプトアート」「カットシーン」「背景」「UI」「VFX」の5パートのクリエイターにお話を伺いました。魅力的で独特な世界観を構築するために、各パートが様々なアプローチで工夫を凝らしています。次回は「奥深いサウンドの魅力」について深掘りしていきます。お楽しみ!

 


本記事はBABYLON’S FALLプレイヤー専用コミュニティサイト『Hanging Garden』の投稿記事の転載です。BABYLON’S FALLに関する最新情報は『Hanging Garden』(https://hanging-garden.babylonsfall.com/)からご覧いただけます。