ベヨネッタ3、リードエンバイロメントアーティストの前木です。
今日はベヨネッタ3の背景について少し話して行きたいと思います。まずは動画をどうぞ。

ベヨネッタ3は、コンセプトの一つとしてワールドツアーというものがありました。ベヨネッタは世界の崩壊を止めるために並行世界を渡り歩いて行くのですが、そこでは皆さんが見知った場所なども登場します。

現実的な街を再現する為に、看板などもこだわっているので、見てもらえると嬉しいです。看板に使われている人物のモデルは社員だったりします。

またステージによっては、本来とは時代や文化が変わってしまった世界などが登場したり、孤島トゥーレや混沌の狭間ギンヌンガガプといったようなファンタジー色の強いステージも登場します。ベヨネッタ3では、このような多彩なステージ構成も特徴の一つなのではないかと思っています。

今作では、魔獣を自由自在に操ることができる「デーモン・スレイブ」や、魔獣と融合して力を振るう「デーモン・マスカレイド」などが追加され、アクションの幅や移動能力が大幅に向上しました。その為、その能力を最大限に活かせる様に、ステージも従来のベヨネッタシリーズより広く設計してあります。

ただ広いだけではなく、そこには色々な隠しアイテムやシークレットバトルなども用意してあるので、ステージ開拓の楽しみが一層増したのではないかと思います。

それ以外にも、魔獣の迫力のあるアクションを生かすために、今回は破壊に関しても力を入れました。

特に街のビル破壊には力をいれており、街の殆どのビルの外壁が壊れるようになっています。この実装に関しては、フレームレート維持しながら実現する必要があったので、とても苦労したところの一つでした。なので、皆さんには実際にプレイして確かめて欲しいと思っています。

最後におまけの情報として、ベヨネッタ3ではオフィスが登場します。どこのオフィスかといいますと…それは皆さんのご想像にお任せします。ベヨネッタが縦横無尽に某オフィスで暴れ回っているので、ぜひ探してみてください。


前木 康孝
Yasutaka Maeki

2008年にプラチナゲームズ入社。エンバイロメントアーティストとして『BAYONETTA』『MAX ANARCHY』『The Wonderful 101』『BAYONETTA 2』『TRANSFORMERS: Devastation』『ASTRAL CHAIN』などの開発に携わる。『BAYONETTA 3』ではリードエンバイロメントアーティストして背景制作からクオリティ管理など幅広く担当。