ども!MADWORLD「変態」ディレクターの西河です。

今、敵1人に標識を連続で5本刺して遊んでたら稲葉Pに「MADWORLDで遊んでる暇あったらMADWORLDのブログを書け」と言われたので書いてみます。
これからこのブログでMADWORLDが完成するまでの話とゲームの魅力ををディレクターの視点から伝えて、みなさんに
「MADWORLD早く遊びて~!標識刺して~!」と思ってもらえればと思うのでよろしくです。

さっそくですがMADWORLDはたくさんのチャレンジをしたゲームなんです。
第1回目のこのブログでは2つのチャレンジについて書いてみたいと思います!

■「白・黒・赤のグラフィックに負けない斬新なアクションゲーム」にチャレンジ!

白・黒・赤のグラフィックは最初から決まっていたので見た目のチャレンジ成功!といった感じだったのですが
これに負けないほどの鮮度のあるアクションゲームのコンセプトを立てるのは難しかったなぁ~。

Wiiというハードでアクションゲームを作ることもチャレンジなのですが、「斬新さ、新しさ」というのをゲームで表現するには
どうしたらいいのか1人ずっと頭を抱えていました。

そこでヒントを与えてくれたのが、白・黒・赤の「赤」でした。この赤は「血の色」ですがこれを白黒で作られた背景を真っ赤に
塗りつぶすくらいまでにしてみようと思ったのですがそれだけではただのバイオレンスな気分の悪いゲームになりそうでした。
ここでまた壁にぶつかり1人悩んでました・・・。ただの人殺しゲームではなくて「殺す・殺された行為」をぶっ飛んだ非現実的なまでに
やりすぎたものにして白黒の背景を「血」で真っ赤にしていくのはどうだろうと考えました。

「やりすぎておかしいバイオレンスゲーム」ならそのアクションのたびに笑えて楽しみながら遊べるし、今までそんなゲームなかったなぁと・・・。

■「大人が笑える気持ち良いゲーム」にチャレンジ!

上で述べたように「やりすぎなバイオレンス」をゲームにしたのがMADWORLDです。

それを具体的にゲームに落とし込んだ最初のネタが「標識を敵の頭に刺す!」でした。
普通のバイオレンスなら「剣」「ナイフ」などの凶器を使うけど、「やりすぎ感」は出なくて僕なりにすごく悩みました。

悩みながら町を歩いていたときにふと目に入ったのが「交通標識」です。
ひらめきでこれを引っこ抜いて刺して敵がふらふら歩いていたら面白いかも!と思いさっそくチームに
強引にお願いして作ってもらいました。

完成したのを見たときは僕1人「面白い!」って笑ってたけどあんときのチームはみんなは「え~っ」て感じで引いてたなぁ・・・。

でもこれだけではすぐに飽きてしまうのでいろんなネタを無理やりチームから集めて「今まで発売されたゲームにはない笑えるネタ」から
作っては試してを繰り返していきました。

これが今のMADWORLDの最初の原型になったと思います。
でも、チームが「ひいていた」のはちょっとショックでした。同じ日本人なのに俺だけ「感性」が違うのかなぁ
これで本当に世界の人を笑わせるゲームが作れるのかなぁと不安になりましたがこの続きは次回のブログでお話します。

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