プラチナゲームズは、2024年12月3日〜6日に開催される「SIGGRAPH Asia 2024」に参加いたします。セッションで発表をおこなう入社2年目のテクニカルアーティスト・関隼利さんに、詳しい話を訊きました。
▼参加への思い
関 入社2年目のテクニカルアーティスト(以下、TA)の関です。普段は3Dアーティストが使用するDCCツール(※Digital Content Creation…MayaやPhotoshopなどの開発ツール)のサポートツールなどを制作しています。
熊谷 「SIGGRAPH Asia 2024」に登壇予定の関さんですが、どういった経緯で参加となったんでしょうか?
関 最初に話が出たのは夏頃だったと思います。TAチームの定期ミーティング時に、ダメもとで上長に打診したところ、すごく前向きにOKがもらえました。
熊谷 積極的にやりたいことを申し出てくれる社員を応援するのは、プラチナゲームズの社風のいいところですよね。本イベントについて馴染みのない方もいるかもしれないので、そもそも「SIGGRAPH Asia」とは?…というところを教えてください。
関 CG・映像・アートなどに関する国際カンファレンス・展示会です。さまざまな国で持ち回り開催しており、今年の日本開催は3年ぶりとなります。
熊谷 以前の「SIGGRAPH」の題材はアニメや映像関係が主流でしたが、昨今ではゲーム案件が題材になることも増加してきましたね。
関 私は大学生の頃から学生ボランティアとして参加していました。今回登壇する側になったというのは感慨深いところがあります。
▼登壇を通じて
熊谷 発表はすべて英語でされるんですよね?
関 今回のセッションの目的が、「世界中の人にプラチナゲームズを知ってもらいたい」なんです。なので敢えて英語で発表をおこないたいと考えました。本番ではローカライズの方にもご協力いただく予定です。
熊谷 このイベントは世界中の研究者や学者も集まる貴重な場所ですよね?
関 はい。そういった方達もリアルタイムで動作するゲームのテクノロジーに興味関心はあると考えています。映像業界とは異なるインタラクティブなコンテンツで実現する「プラチナゲームズのこだわり」を知ってもらいたいです。
熊谷 映像の綺麗さが題材となりやすいCGイベントのなかで、プラチナゲームズが世界中から支持される「アクションのおもしろさ」というのはある非常に稀有な存在になり得るかなと思います。
関 希望的観測ではありますが、まずはこのセッションからプラチナゲームズという存在に触れてもらって、そこで生まれた興味関心を通して、結果的には開発タイトルもプレイしてもらいたいですね。
▼セッション内容
熊谷 今回の発表に向けて、関さんは社内インタビューをおこなっていましたよね。
関 そうですね。たくさんの社員の方に「開発時のこだわり」を教えてもらいました。
熊谷 かなりの人数に話しかけてましたね(笑)。
関 そこで聞いた話を、1つ目のテーマ「プラチナゲームズのこだわり」として発表しようと思っています。そして2つ目のテーマは、私の所属するTAチームの活動内容についてです。我々のチームには世界を驚かせるであろうハイレベルなシステム開発をしている仲間もいるので、この機会に強烈な技術へのチャレンジも発信していきたいと思っています。
熊谷 プラチナゲームズを、「文化」「技術」の両面からアピールするわけですね。
関 また、学生ボランティアOBとして登壇する別セッションでは、「日本のアニメ・ゲームに見られるあるある表現の根源」について話す予定です。日本の作品のなかには、日本人から見ると自然なワンシーンでも、海外の目線では理解ができないシーンがたくさんあります。そういった「作者・開発者のバックグラウンド」が反映された、日本的表現の根源を解説して、より世界中の人たちに日本の作品を身近に感じてもらいたいと考えています。
熊谷 「日本」という切り口から、プラチナゲームズに興味をもってもらえるきっかけとなれば嬉しいですね。
▼当日の意気込み
熊谷 社内インタビューやローカライズの協力など、さまざまな人の支えがあって叶った今回の登壇ですが、最後に意気込みを聞かせてください。
関 プラチナゲームズの魅力を世界に知ってもらいたいという一心で、今回は登壇します。協力してくださった仲間の想いも背負って、当日は頑張りたいと思います。
熊谷 入社2年目の若手社員の「やりたい!」が今まさに花開こうとしています。社員の皆さんには最大級の応援をしていただきたいのと、引き続きこういった活動への理解、および参加をお願いしたいと思います。ありがとうございました。