『VANQUISH』ではゲオルギー、バーンズと味方兵のプログラミングを担当した大谷と申します。
その中で今回はゲオルギーについて少しお話させて頂きます。

汎用敵としてゲオルギーを作っていく作業で一番気を使った部分は手加減をいかに悟られないようにするかということです。
手加減というと語弊があるかもしれませんが、例えばプレイヤーと対峙したとき「彼ら」がプレイヤーを発見して攻撃してくるまで思いのほかこちらから先に撃つことができないものです。
シューターに慣れたエイムの上手な人でもです。

最低でも相打ち、下手すると撃ち負ける状態がものすごいストレスになってしまいました。
結果としてこれは三上さんの提案で発射までに少し間隔を置くことで調整してあります。

全く簡単な処置ですが、シューターをたくさん作っているメーカーはこのようなノウハウはたくさんあると思いますが、何分ゼロから作ったのでこのような事を含めたかなりの伝統行事であるクラッシュアンドビルドが発生してしまいました。

これらを経て完成した『VANQUISH』は快適にプレイできるようにたくさんのさまざまな手加減が施してあります。
実際ゲームプレイをしていて体感出来るものはなかなか無いと思いますが、ゲーム内にちりばめられたこれらは作り手からユーザへの愛だと自負しています。
ぜひ遊んでみて『VANQUISH』を、なんなら「彼ら」を思う存分楽しんでもらいたいと思います

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なお、全く手加減のない本来の彼らの行動はゴッドハードモードで体験できます。
嬉々としてさまざまな特別強化と「彼ら」のリミッターを外していく作業をやっていってます。
倒されるだけの「彼ら」の本気がどれほどのものか少しでも感じていただけるとうれしいなぁ。