ども。『VANQUISH』で効果音を担当した白木です。

SFってあまり経験無いので、ナカナカ大変でした。
ロボットって、名前や存在は広く知れ渡っていますが、やはりまだまだ架空のモノだと思うのです。

いわゆる産業ロボットはモーター等、既存のアイテムの組み合わせなので言ってしまえば既存の音で仕上がってしまいます。

『VANQUISH』に出てくるロボットは、AIを持ち、自分で考え、こちらを攻撃してくる。
そういった人間臭さを孕んでいるロボットの音は無からクリエイトしていくことが前提となります。
生きたクリーチャーだと、動物の声などを加工して使うことが多いのですが、今回はシンセサイザーを多用し、毛色の違ったモノに組み立ててあります。

一緒に作ってくれた効果音担当者の中に、シンセ大好き人間がいたので結構な敵の数をその人に任せてしまいました(笑)
お陰で今までのエネミーとは違う、斬新な効果音で仕上がったと思っています。

主人公の銃の音はやはり最重要項目となりましたね……。
実は一度全てOKの出た音を、開発チームの意見で全部作り直しています。
大切なのは、聴いていて気持ちイイことと、疲れないこと。

一度出来上がってしまったものを再構築するのは非常に大変でしたが、プレイして聴いてみると、やはり作り直したものが良い、と自分でも感じています。

制作していると、どうしても見えない部分が出てきます。
そういったとき、チームの声が非常に重要になる、と僕は思っています。
個人的にはARモード中のヘビーマシンガンがカッコいいですね。自画自賛ですが。

兎にも角にも、チーム全体として、プレイしていて気持ちが良い!っていうことがコンセプトになっていましたので、効果音もそれを重視して作り上げています。

うおお!と思ってもらえることを祈りつつ……『VANQUISH』を楽しんでいただければ幸せです。