みんなさん、こんにちは!『ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔』のディレクターを務めているティナリです。

ゲームの発売が3月17日なので、1週間後ぐらいにはもう世に出て、世界中のプレイヤーが遊んでいる頃でしょう。本作のストーリーに焦点を当てた「ストーリートレーラー」と、本作の特徴や遊び方をまとめた「紹介映像」の新映像2本が公開されました!まだ見ていない方は、ぜひご覧ください。

今回、私が制作を手掛けた「ストーリートレーラー」についてご紹介したいと思います。

以前公開された映像では、ある謎に包まれた少年がセレッサに語りかける様子を見ることができました。ストーリートレーラーではその少年は「森の奥に囚われた」者であることが明らかになります。彼はセレッサに何を求めているのか…そして、映像の最後に登場した暗闇の中で目を光らせる影の正体は…

ちなみに、今回の映像で初めてチェシャの声がしっかり聞こえます。いかがでしょう?チェシャの声を聞いて少し不思議に感じた方も多いのでは?獰猛な悪魔チェシャから聞こえるのは…”おばあちゃん”のような声!?

実は悪魔チェシャの声は、ゲーム内の「ナレーター(谷 育子さん)」が読み上げているのです!ベヨネッタの世界では悪魔は「エノク語」という言語を話します。チェシャの場合はセレッサと特殊な魔法によってつながっているため、同じく悪魔のチェシャが言っていることがセレッサの頭の中に直接伝わることになっています。これを表現する方法として、ナレーターが悪魔の声の真似をして、チェシャのセリフを読み上げるというのがぴったりでした!幼いころ、絵本を大人に朗読してもらう時、読み手が登場人物の声をイメージしながら読み上げることもあったのではないでしょうか。まさに絵本の醍醐味の1つですね。その絵本を読んでもらっている感覚をゲームの中でも再現したいと思って、こういった表現にしました。

約4分にわたるストーリートレーラーをご覧になられた方は、ストーリーの全貌がわかってしまったように感じたかもしれませんが、実際にプレイしてみるとまだまだサプライズ要素が一杯詰まっています。ぜひクレジットまで(そしてその先…?)プレイしていただければと思います。

セレッサとチェシャの冒険をすぐ体験したいあなたにうれしいお知らせがあります!ゲームの最初の2つのチャプターがプレイできる「体験版」がなんと今すぐダウンロードいただけます!体験版のセーブデータは本編に引き継ぐことができるので、購入した後もストーリーをそのまま続けることができます。ぜひ実際にプレイしてみてください。

ところで、先日公開された公式Webページでは様々な情報やアートをご覧いただけます。今まで公開したトレーラーや映像に加え、冒険の中で開放できる能力やキャラクターに関する情報も満載です。

https://www.nintendo.co.jp/switch/axb8a/index.html

発売日が近づくにつれ、ネットでファンアートやコメントもちらほら見かけるようになりました。実際に皆さんがゲームを手に取ってプレイしていただけるのが待ちきれません!発売日まであとちょっと!

 


ティナリ アビビ
Abebe Tinari

カナダのバンクーバー出身。2009年に来日し、2013年にローカライズスタッフとしてプラチナゲームズに入社。『ベヨネッタ2』の英訳に携わった後、ゲームデザイナーに転向。『スターフォックス ガード』をはじめとする複数のタイトル開発に参加し、『ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔』で初のディレクターを務める。