プラチナゲームズ代表の佐藤です。

寒さはやわらぎ物事が動きだす時期となりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか?

同じ気温でも、秋から冬になるときは寒く感じ、冬から春になるときは暖かく感じるものです。この季節はいつもなら身も心も開放的になるところなのですが、世界中が「我慢」している最中。解放感はほどほどに、春先によくある宴会関係はあきらめるほかなく、これは仕方ないところです。
しかし、会社は4月に向けて準備を始めています。
日本では4月が新しい年度の始まり。学生が3月に学校を卒業し、進学や就職をするのが4月です。プラチナゲームズは今年も多くの新入社員を迎えます。4月に行う入社式や新入社員研修など、受け入れの準備がすでに始まりました。
昨年の入社式は会場に入る人数を減らした「ソーシャルディスタンス入社式」でした。初めての経験でしたが滞りなく実施。今年もおそらく同様の形をとることになります。
あれから1年経ったこと。そしてまた同じことをやらねばならないということ。寂しい限りです。しかし新入社員にとっては一生に一度の晴れの日。できるだけのことを準備したいと思っています。

さて、去年の今頃、「当社のこれから」と題して、次のことをこのブログで宣言しました。

・新作オリジナルタイトルの新規開発(当社IP)
・自社パブリッシングの推進
・プラチナゲームズTOKYOの開設と開発人員の増強

1年経ったということで、簡単に進捗をお伝えいたしましょう。
すでに制作発表済みの「プロジェクトG.G.」。完全新作、自社パブリッシングです。プロジェクトは鋭意進めています。その後の追加情報が無いですよね。ごめんなさい。ゲーム開発の常だと思いますが、具体的に発表できるのはまだ先。熟成を楽しみにお待ちください!

「The Wonderful 101 : Remastered」のパブリッシングは昨年6月にスタートし、年末年始商戦を経過して現在も絶賛販売中。これに続く自社パブリッシング対象のタイトルを現在準備中です。ユーザーの皆さんからすると、どの会社が販売しても違いはないということになるのですが、当社にしてみれば自社でパブリッシングを行う事の意義は非常に大きく、何よりも「遊ぶ人と作る人の距離を近づける」ということに最大のメリットがあります。パブリッシングをよりよく行うための社内の整備はまだまだ必要で、今後も気合を入れて取り組んでいきます。

「プラチナゲームズTOKYO」は、すでにオープンして稼働中です。目立つオープニングイベントなどは自粛いたしましたが、大阪で長年活動してきた当社が、東京・大阪の二拠点でゲーム開発を行う体制をスタートしたというのは2020年の成果です。人員増強は引き続き行っておりますので、「東京勤務希望」の優秀なエンジニアやアーティストの方々、また、その他の才能をお持ちの方々、これを機会にご応募いただけますと幸いです。

さて、昨年4月の緊急事態宣言から約1年。自粛生活は大きくは変わらず、予断を許さない状況が驚くほど長く続いています。弊社はゲームソフトを作る会社であり、幸いなことに、ご自宅で過ごす方々にゲームという形でお役に立つことができると感じています。医療従事者の方々、飲食業や観光業の方々など、大変な思いをされている中、弊社が行うことは世の中が笑顔で溢れるようなゲームを作ることなのだと当たり前の真理にたどり着き、二度目の春を迎えています。

これからも頑張ります。

ではまた。

 

佐藤賢一
代表取締役社長

1962年 東京都生まれ。
1986年に株式会社伊勢丹に入社後、1996年にゲーム業界に転身。株式会社セガ・エンタープライゼス(現:株式会社セガ)にて、ドリームキャストのマーケティング業務に携わったのち、2000年に株式会社キャビア(現:株式会社マーベラス)の設立メンバーとして招聘され、会社運営全般の業務に携わる。2006年に有限会社ODD(現:プラチナゲームズ株式会社)を設立。取締役/管理本部長として、経営部門全般の責任者を務め、2016年4月代表取締役に就任。