こんにちは。
キャラクターデザイン担当の島崎麻里です。

いよいよ発売直前!ということで、今回は男性キャラクターのデザインについてお話させていただきたいと思います。

ルカ
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前作ご存知の方にはお馴染み「ルカ」です。
今回は前作で積年のわだかまりが昇華された後の「一回り大きく成長した大人の男性」…というのが神谷スーパーバイザーからのオーダーでした。

そんなルカ、苦労しました。
私の方が前回のオシャレボーイ(と便宜上言います)の印象を引きずっていた事もあり、最初はだいぶ違う方向のデザイン画を描いてしまいましたね…。

前作はひよっこジャーナリストという様子でしたが、今作はラフを描くにつれ、戦場カメラマンのようだったり、エル・マリアッチ(*)のようだったり…と「一回り大きく成長した…」という微妙な塩梅がつかみづらかったです。
少し気取ったところがある方がルカっぽいな、と思っているのですが出しすぎると今作のイメージには合わず…
結局ニュアンスのある小物としてハットを残してもらう事にしました。
(*ロバート・ロドリゲス監督による同名映画シリーズの主人公)

最終的に落ち着いたデザインを見ると、個人的には今作のルカは自身の父である「アントニオ・レッドグレイヴ」の若き日を彷彿とさせる印象になったのではないかと思っています。

とはいえベヨネッタからのあの扱いは変わってなさそうですよね。
いつものやり取りがきっと「2」でも聞ける…はずです。

ロダン
続いて「ロダン」です。
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ロダンはすんなり決まりました。
特にオーダーはなかったので、最初に自由に洋風と和風、両系統のラフをいくつか描き、思いの他この和風スタイルが似合ったのでそのまま決定に。

武器職人の彼ならではの装いですね。
きっと仕入れのついでで日本に寄って手に入れたんではないでしょうか。
(という事は、前作の「体操着」と同じく「何か」を手に入れているはず…?)

眼鏡は衣装と合わせて日本の伝統工芸仕上げのものに。
細かい芸ですが、こういう所にも気を使う作り方をさせて頂けるのがベヨネッタチームのありがたい所だな、といつも思います。
(もちろん限度はありますけど…)

エンツォ
次は「エンツォ」です。
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前作でもそうでしたが、エンツォのデザインは常に全キャラ中最短で上がります。
キャラクター性がブレないという大きな点と、体型のイメージからか似合うもの似合わないものがすごくわかりやすい、という点があるからでしょうか。
コンセプトも変わらず「イタリアンマフィアに憧れて…」というイメージです。
おそらく最近の彼の一張羅勝負服はこのスタイルなんだと思います。

前作からの変化といえば、今回エンツォはカラーリングを変えました。
前回は「」がメインでしたが今回は「えんじ」に。
自分でデザインする場合、大抵キャラクターにはキーカラーを設けているので、(ベヨは「黒」、ジャンヌは「赤」、ルカは「青」など…)いつもは一度決めたそのカラーを大幅に変更する事はあまりないようにしています。
ただ今回、エンツォは衣装の形変えだけだと代わり映えが全然せず…なので思い切って変更しました。
エンツォの場合衣装の印象よりも体型とサングラスの方が強すぎるんですね。
ネクタイに「緑」を残して少し悪あがきをしています。

もう1人の魔女
最後に発売直前という事でもう一枚。
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この雰囲気、この装束は…!もしや!

その正体はゲーム本編で見つけていただければうれしいです。

明日9月20日(土)発売、Wii Uソフト「ベヨネッタ2」(前作「ベヨネッタ」も同梱!)、どうぞよろしくお願いいたします。