皆様方、こんにちは。
もうすぐ新人でなくなっちゃう新人プログラマーのさとうです。

まずは趣味のはなしをしてみます。


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ELIZE(イライザ)という対話システムがあります。対話システムってことは、いわゆるAI(人工知能)です。

でも、こいつ、中身はかなりシンプルです。

会話相手の話した文章から単語を抜き出して、その単語を定型文に当てはめて反応を返すだけ。
もし、文章をうまく解析できなかったらそれっぽく相づちをうつ。要するにおうむ返ししてるだけなのです。

 
(よくわからないと思うので、4コマ仕立てに解説)
1. 一枚目…ひとつ適当に文章を用意します。
今回は過去のフレッシュマンブログのなかからヒロトTさんのものを拝借
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2. 二枚目…これを解析器(今回はjumanという解析器を使いました。)にかけて分解した結果がこれです。
文章が単語に分解されました。分解された単語には、さらに品詞情報や、読み方などの情報も追加されています。(図の解析結果は、黄色が名詞、黄緑が動詞であったことを示しています)

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3. 三枚目…これとは別に例文をいくつか用意しておきます。

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4. 四枚目…例文と解析器の結果を合わせれば、文章に対する返答がそれっぽく作れます。
これを繰り返しておうむ返しを続けていきます。単語の組み合わせによっては少しおかしな返答ができたりしますが、それはそれでかわいかったりします。

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適当な構文解析器を使えば、結構簡単に作れちゃいます。

でも、これが本当に会話してるっぽい感覚を味わえる。

なぜ、会話してるっぽく感じるかというと、それは会話しているうちに、
「ひょっとしてこいつ、知能があるんじゃないか?」と人間側が錯覚するから、だそうです。

 
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なんで、こんな長々とELIZEのことを語ったのかというと、それは「これってゲームと同じじゃね?」と、最近よく思うからです。

私が思うに、「ゲーム」は「ユーザーのなんらかの入力にたいして反応する」ようにできています。

ゲームが面白く感じる理由は色々とあると思いますが、この「ユーザーの入力にたいして反応する」ということは、その理由のひとつなのではないでしょうか。

 
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ところで、こんなふうに人間の文章を解析して、あれやこれや処理する分野のことを自然言語処理っていうのですが、私が大学生のころは自然言語処理を専門に勉強してました。

そう、私、ゲームを専門に勉強していませんでした。

じゃあなんでプラチナゲームズなの?なんでゲーム作ってんの?ってはなしになるわけです。

就活の仕方って色々あると思うのですが、私の場合は「プログラマーとして仕事できて、興味あるとこがいいなー」と思って、公共施設のシステムエンジニアから、ほんの数人でやってるようなベンチャーまで、なるべく幅広く、気の向くままに就職先を探してました。

その中にプラチナゲームズも候補に入っていたわけです。
「世界と闘う」
とか言っちゃって、そりゃ気になります。

んで、一次面接。

さて、こわいおじさんとバトルかな?と思いきや、意外や意外、雑談して、きゃっきゃしてたら終わっちゃいました。

具体的には、部屋の空調のはなしとかしてました。あとは仕事はずっと続けていきたいってはなし、コーヒーが好きなはなし、好きなゲームと嫌いなゲームのはなし。履歴書の書き方とか、変わったこともきかれたなぁ。逆に、志望動機のはなしとか、長所短所のはなしとか、よくあるはなしはしなかった、ような気がします。

面接が終わった後は、「たぶん大したはなしもできなかったし、落ちただろうけど、でも、ここで働けたらいいな」って思っていました。

そしたらなぜか通ったという。

その時の気持ちのままに、今働いています。これってほんとに幸せなことです。好きなことして、好きな環境で働けているわけですから。(もちろん大変だったり、しんどかったりもいっぱいあります。いっぱい。)

 
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プラチナゲームズで働くということは、ゲームを作りたいってだけじゃなく、ユニークで面白い人たちと働けるってことなのでしょう。

就活生のみなさんの中でユニークな人たちとおしゃべりしてみたいって人は、ぜひチャレンジしてみてください。期待は裏切らないはずです。

 
 
最後の最後に、また趣味の話。

最近のマイブームは石けん集め。
一人暮らしだからこそできる趣味です。(実家暮らしのときはやらせてもらえなかった。)学生時代からの憧れでした。

そのおかげか、ずっと悩まされていたおデコのニキビともお別れできました。こいつは嬉しい副産物!(ただ年をとって油分が少なくなっただけかもしれない。)

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