テクスチャー制作頑張っています!な新人キャラクターモデラーオオタです! のテクスチャーのお話だよ!
実際に作っていると結構あることなのですが、ツール上では凄く綺麗に見えていても、ゲームに出したら潰れてしまって見えないことや、戦っていると距離が離れたり激しく動き回ったりするので視認性が落ちてしまって見えづらくなることがあります
要は作った通りに見えてくれないことが多々あるんです。
今回はそんな時のお話です
キャラクターが激しく動き回ったり遠くに行ったりして細部がよく見えなくなった。あるいは、PCのツール上では綺麗に見えていたけど、ゲームに出す時に容量の関係上縮小されて潰れて見えなくなってしまった。
両者とも常に付きまとう問題ではありますが、前者はある程度は仕方ないことだとしても、後者は工夫次第では防ぐことができます。
私が今作っているのは敵キャラクターなのですが、敵というものはゲームの中でゲームしているプレイヤーを相手にするものなので、やっぱり遊んでいる人にデザインがしっかり見えるように作りたいですね。
テクスチャーの潰れには大まかに分けて2種類あります
①容量削減のため、テクスチャー制作時の画像サイズよりも小さくしたものをゲーム中に出すケース
②キャラクターが遠くへ離れた時、そのキャラクターに使用されているテクスチャーが自動で半分に縮小される仕様により潰れるケース
これは、距離が離れて小さく映されたキャラクターに高解像度の画像を付けたままにすると発生する問題や無駄を防ぐための賢い工夫でもありますが、
作ったテクスチャーが縮小されるという事実には変わりありません。
つまり、潰れて小さくなることを考えずに作ると泣きをみることに…
例えば、溝が彫ってある金の装飾を制作したとします。
パソコン上の3dツール上ではよく見えているのに、ゲームに出して離れたら実際溝がほとんど見えなかった!…。
①と②の両方から影響をうけるため、このようなことが度々あります。
そういう時には、溝の幅と深さを調整してみます。
実機に出して、どれくらいの幅にしたらどの距離でもよく見えるかなと自分の目と相談しながら 幅を8pxにしました!
これで仮にゲーム中にテクスチャーを出す時にサイズを1/2にしても、4px分の幅を取ることが出来ます。
さらにオブジェクトが遠くに離れてテクスチャーが半分にされても、2px分…
また更に遠くに離れて半分になっても1px生き残ってくれるので一応は見えるくらいになるのです。
これはある先輩社員の「絶対見えてほしいラインを守るための教え」を活かした解決方法です!
活きますねー
そんな先輩社員の作ったテクスチャー、離れても立体がきれいに見えるようにゆるやかーにグラデーションをかけるなどの
たくさんの工夫が凝らしてあるんです。
距離が離れて潰れても、近づいてくっきり見えてもどっちでもキレイな先輩社員のテクスチャーデータ
なんと資産管理ツールから取り放題、タダです!
資産管理ツールとは、会社資産である制作データの管理ややり取りを効率化するためのもの。
このツールでサーバーへアクセスすれば、いろいろなモデルやテクスチャーデータの閲覧・編集が可能になります。
これを使って、どうやって作っていたのかこっそり覗いています
人それぞれ作り方が違って面白いです!個性が出るというか、「自分流」みたいなものが出て
本当にたくさんのやり方があるんですね
自分にあったやり方、作るものに合わせたやり方、いろいろパクっ…真似して模索中です
タダで勉強出来るといったら
今お熱のZBrush!の最新のテクニック本がなんとさっそく社内資料に!
普通に買ったら6000円する本が、社内でいくらでも読めるのがおいしいです!気に入ったら自分用に買ってしまってもいいですし。
私はこの本は手元に置いておいて損はないと感じたので買うことにしました。
すぐに使えそうなテクニックに加えて、しばらくは使わないけれど知っておいて損はない情報もゲット!
いつか自分のやり方として組み込んでみたいですね