皆さんこんにちは!!

まだまだフレッシュ!?3年目サウンドデザイナーの平岩です!入社当初から「お前にはフレッシュさが無い!」とか「えっもう3年目じゃないの!?」とか言われてきましたが…

どうだ!!まだまだフレッシュ枠さ!!

まぁそれはさておき… 今回のブログは、サウンドデザイナーってなぁに?という方から、実際の制作風景を知りたい!!という方まで楽しめるブログにしたいと思っています!是非最後までお楽しみ下さい!!


サウンドデザイナーってなんじゃい!?

サウンドデザイナーとは、ゲーム中のサウンドエフェクト(効果音)を制作するスペシャリストです。一口にサウンドエフェクトと言ってもいろいろあるので、まず初めに、ゲーム内でのサウンドエフェクトの役割を説明したいと思います!!

イメージし易いのは、爆発の時のドカーン!とか、水の跳ねるパシャパシャとか。身の回りに起こることと、その他システム画面やボタン決定の音等、音楽以外の「音」ほぼ全てを担っています。環境音なんかもサウンドデザイナーが制作することが多いですね!

作る音の総数はタイトルの規模によっても違いますが、数千~数万個という数の音が用意されていて、そのゲームの世界観やゲームの触り心地などを作り上げているのです!!多い…


音はどう作ってるの?

ここはプラチナゲームズ内にある「MA ROOM」と言うレコーディングができるスタジオです!

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ここには音を作るために必要な道具が用意されていて、マイクを使用し録音していきます。

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上の写真にある道具は、MA ROOMに置かれている道具のほんの一部です!
沢山の道具の中から、ほしい音が作れそうな「材質」「重さ」の道具を選び録音に取り掛かかります。

道具の使い方は録りたい音に合わせて変えていくので、コレ!!というものはありませんが、道具自体の稼働音や道具同士を叩きつけることが、僕の場合は多い気がしますね!

先日は「ジュルジュル~」という気味の悪い音が欲しくて、一日中ヨーグルトやらゼリーやらを食べていました…⇐遊んでないですよ。仕事です!!

録音した音はきれいな音声ファイルにするために、「整音」という雑音を取り除く作業を行った後、必要に応じた加工を行うことで、完成品として仕上げていきます!!


曖昧な言葉の世界

入社してから約2年半経つ僕ですが、未だに緊張感を味わう瞬間があります…

それは…ディレクターチェックです!!大体のコンセプトが出来たら、作った音が本当にその世界観に合っているか、ディレクターの確認を取ることが必要となってくるのです!

最近ではスキルも上がってきたおかげか、やり直しも少なくはなってきましたが、全て1回でOKが出るものでもなく「違うな~」とか「コレじゃないな~」なんてこともあります。そんな時にはこんな感じで、というオーダーをもらうのですが、ここでぶつかるのは言葉の壁!!

音にはコレ!!と言うものが形として無いので、それを読み取るのも一苦労…「そうだな~。トタンを引きちぎった感じー?」とか「違う!シュイーンってきてスッバーンだ!!」とかね…

ハハ…まるでわからん。そもそもトタンって手で引きちぎれるの??

そんな曖昧な言葉だらけの仕事場ですが、だからこそ自由で無限の可能性があり、面白さを感じるところでもあります!だって、「この映画のこの秒数のこの音と同じにして」って言われたらつまらないですから!

あーしてこーして、あれもだめこれもだめ、とやっていくうちにピッタリとハマるものが作れた時の達成感は何にも変えられない「やりがい」だと僕は思っています!!

さて、今回はサウンドエフェクト制作についての話を中心にさせて頂きましたが、皆さんいかがでしたでしょうか??

次回はゲームサウンドならではのことや、入社してみて実際にはどうなの??ってところを話せればなーと思っています!!