『VANQUISH』はもともとオープンフィールドのマップで敵の拠点を潰して行く構成で計画をしていたのですが、開発スタートしてからすぐに路線変更を行いました。オープンフィールドをやめて、一画面当たりの映像密度を上げるようにしたのです。

結果、画面のクオリティーは非常に良いものに仕上がりました。これも『VANQUISH』のお勧めポイントです。(その代りプレイヤーのブーストアクションを使う割合が減ってしまったのは残念ですが。)

当然結果に至るまでは大変な苦労をしました。映像密度を上げコントラストを強めにし、効果を派手に増やし、敵キャラを大量にマップに配置し、やりたい放題に近い状態でターゲットである敵なんかハッキリ見えるハズもありません。

当然、スタッフ間から敵キャラが見えにくいという意見が針で刺すようにチクチクと。

しかも、最初一番多く登場する敵キャラ兵「ゲオルギー」のカラーは白でした。背景色のメインがグレー系に白敵。リアルに考えれば、迷彩色で見えにくくしているという設定で納得しそうですが、ゲームとしてはやはりツライ。敵の白いカラーリングが気に入っていたので、赤に変更するまでかなりの時間を要しました。スペックの都合上、敵の数も減ってしまいました。

(これに関してはただでさえ多いゲームの情報量を緩和する効果もあったので少し納得)

いろいろ書きましたが、グラフィックのカタカイとプログラマーのリョーイチ君の好き勝手がイイ方に出て、本当に魅力的な映像になったと思っています。

スタッフの皆、どうもありがとう。


敵キャラ兵「ゲオルギー」の初期デザイン画。  当初のボディカラーは「白」でしたが・・・。

敵キャラ兵「ゲオルギー」の初期デザイン画。
 当初のボディカラーは「白」でしたが・・・。

最終デザインでは「赤」になりました!

最終デザインでは「赤」になりました!

「赤」になってゲーム中の視認性がグっと良くなりました。

「赤」になってゲーム中の視認性がグっと良くなりました。