みなさん、はじめまして!
『ベヨネッタ2』と『ベヨネッタ』Wii U版のプロデューサーの黒田です。
今回がプロデューサーデビュー戦となる新米プロデューサーなのですが、2タイトル掛け持ち&同時発売(同梱)といういきなりクライマックスな状況をベヨネッタになりきって楽しみつつ、世界中の皆さんに笑顔になってもらえるタイトルをお届けすべく日々奮闘中です。

さて、技術的な話は他のメンバーに任せて、私は6月に開催された世界最大のゲーム展示イベント「E3 2014(Electronic Entertainment Expo)」に関して、お話しさせていただこうと思います。

毎年初夏にアメリカで開催される「E3」で、去年に引き続き今年も『ベヨネッタ2』の体験版を出展しました。
また、同タイミングで『ベヨネッタ』Wii U版を制作していることと、『ベヨネッタ2』に同梱することを発表し、併せて大きな反響をいただきました。
(ありがとうございます!秋までもう少し待っていてくださいね!)

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『ベヨネッタ 2』ブース風景。常に誰かがプレイしてくれていて盛況でした!

今回のE3、『ベヨネッタ2』開発チームからは橋本ディレクターと私の2人がとても大事なミッションを担って会場に向かいました。

大事なミッション、それは、“宣伝”です。

世界中のゲーム関連のメディアが一堂に会するイベントですので、興味を持ってもらえる情報をどんどん発信して、世界中のゲームプレイヤーの皆さんに届けてもらうのも開発会社として(特にプロデューサーとして)の大切なお仕事です。

ありがたいことに、『ベヨネッタ2』と『ベヨネッタ』共に、多くのメディアの方々に興味を持ってもらい取材に来ていただけました。既に雑誌やWebで記事が掲載されていますので、ご覧頂いた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

前作との違いは?」「謎の少年の正体は?」「タッグ・クライマックスの内容は?」等々、タイトルに関する様々な質問を受けましたが、本タイトルならではの質問として「一般的なゲームでは女性は守るべき対象として出てくることが多いが、強い女性を主人公にした理由は?」と何度か聞かれました。

これは『2』というより『ベヨネッタ』そもそものコンセプトに関する質問ですね。『ベヨネッタ』制作開始時にも女性を主人公にすることへの懸念の声は周囲から上がりました。
でも、開発チームとしてはそこは全く気にしていませんでした。「魔女を主人公にしよう」という面白そうなコンセプトが生まれて、それを最大限に活かし、むしろ「女性だから出来ること」をどんどん取り入れてゲームを作った結果が『ベヨネッタ』です。
もちろん主人公には愛されるキャラクター性が必要ですが、一番大事なのは操作して面白いかどうか、ですよね?
女性キャラを操作することに抵抗を感じる方もいるようですが、プラチナゲームズが作るアクションゲームの主人公が華麗に闘っている姿はその性別にかかわらず間違いなくカッコよく、操作して気持ちいいから大丈夫ですよ☆

Wii Uならではの機能として「タッチ操作」についても質問がありました。
E3で実演しましたが、敵をタッチするだけでベヨネッタがどんどん大技を出して敵を倒してくれる、とても便利な機能です。サクサクと敵が倒されていく感覚はなかなか気持ちいいので、「アクションは得意だから、そんな機能必要ないぜ」という方もぜひ一度試してみてくださいね。(ゲーム中にいつでも通常操作と切り替えられますので。)

あとは、まだ発売前なのに『続編の予定は?』という質問も。
作りたいですね、続編!!!!!

さてさて、そんな通常の取材対応に加えて、今回は任天堂さんの新しい試みとして、会場から『Nintendo Tree House Live』(*)というWeb番組の配信が行われ、その番組にも参加させていただきました。

*開発者たちが自分たちのタイトル情報をステージで紹介して、それを生放送で世界中にネットワーク配信するという、ものすごい企画です。

事前に運営サイドから、「台本を読むのではなく開発者の生の言葉を!」というオーダーがあったため、説明する内容や大まかな流れは事前に打ち合わせていたものの、トークの大半は橋本ディレクターのアドリブです。

橋本ディレクターはオリジナル『ベヨネッタ』のプロデューサーとして世界各国を巡り、何百回と取材を受けてきた猛者なので、その場のノリと流れを読みながら見事なアドリブ芸を披露してくれて頼もしかったです。(見習わないと…)

で、私は何をしていたかと言うと、ほとんど喋らずゲームプレイに徹していました…いや、でも、橋本ディレクターのトークに合わせたカメラワークとか、華麗なプレイとか、それなりにスキルのいる仕事だったんですよ!(事前に練習しすぎて、右手を傷めた状態で本番に挑みましたが…)

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開発しているタイトルの面白さこだわっている点等、ファンの方に直接お伝え出来る場はそうそうないので、こういった試みは素晴らしいと思いますし、これからも続けていただきたいと思いました。いちゲームファンとしても任天堂さんの重鎮ゲームクリエイターの宮本さんや手塚さんがタイトルについて語られるのを生で拝見できたことは非常に嬉しかったですね♪
(ちなみに、私たちのタイトルについては全世界で6万人近い人たちがライブで視聴してくれたそうです。一般的なゲーム紹介のステージで集まってくださる人数は多くても数百人なので、想像もつかない数字です…!)

そんなTree House Liveの動画こちらの記事でも紹介していますので、宜しければご覧ください。
E3に出展した体験版の内容をふんだんに披露していますし、まだここでしか発表していない要素もチラホラ含まれていますよ☆

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宮本さんのステージをパチリ。今更気づきましたが、私、宮本さんと同じ席に座ってる!!!

E3でのお仕事は大きく分けて「取材対応」と「Tree House Liveへの出演」の2種類でしたが、その他のお仕事についても、また機会があればお話しさせていただきたいと思います。

タイトル発売まであと2ヶ月!これから発売に向けて、ドシドシ情報を発信していきますので、楽しみにしていてくださいね!

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E3期間中は取材対応でほとんどの時間を任天堂さんブースで過ごしたのですが、おかげで宮本さんをはじめとする任天堂さんの開発者の方々や、『Code Name: S.T.E.A.M.』のインテリジェントシステムズさん、『XenobladeX(ゼノブレイドクロス)』のモノリスソフトさんの開発者の方々ともお話しさせていただく機会があり、非常に貴重な体験の連続でした!(書けない話もいろいろと…)
そうそう、『ゼルダの伝説』シリーズのプロデューサーである青沼さんに今回初めてお会いできたので、コスチュームでのリンクとのコラボについてお礼を申し上げたところ、「また面白い企画があればぜひ」とありがたいお言葉をいただきました。そのお言葉、絶対忘れませんよ!(笑)

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Nintendo of AmericaのReggie社長と。E3の映像岩田社長と殴り合いをしていた人とは思えないくらい優しくて気さくな方でした。

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手塚さんと。『Yoshi’s Woolly World(米国名称)』は間違いなく今回のE3の“Best of Kawaii賞”です!!

おまけ:
ツイッターで写真を公開して、意外と好評だったので、調子に乗ってキャラ弁第二弾を作成してみました。

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仮面の賢者(略してカメケン)♪ 仮面を外すとその下に…?!
続きはゲーム本編で確認してくださいね☆

カメケンて誰やねん、という方は、こちらで確認を!

ツイッター(@pg_kuroda)ではタイトル関連の告知や開発裏話をつぶやいていますので、宜しければ覗きにきてくださいませ。

それでは、また!!