最近「ベヨネッタ」のサントラを聴きながら仕事をしているのですが、後半ステージの曲を聴くにつけ、暖かいお風呂につかって梅田の街並みを眺めた記憶が条件反射的に蘇ってイヤな気分になる神谷です。いや~ベヨ開発の終盤はホントに修羅場で家に帰れなかったので、スカイビルにあるスパで一日の疲れを洗い流すのが唯一の楽しみだったのですが、お風呂から上がったらすぐさま地獄のような開発フロアに戻るという天と地ほどもあるギャップを味わい続けたことが、僕の頭に強烈な記憶を刻み込んだようです。22階にあるスパからは梅田の街並みが一望でき、昼間に開発フロアを抜け出してズダボロになった体を湯船に横たえながら抜けるような青空の下に広がる高層ビル群を眺めるのは天国にいるかのような最高の心地よさだったんですけどね…。バルドルの部屋直前にも流れる「パラディソ – 星の大海」やラストの「The Greatest Jubilee」なんかを聴くと、曲名とは裏腹に地獄へ引きずり込まれたかのような錯覚に襲われます。…あ、どちらの曲も近藤嶺さんが作曲して下さったものですね、スミマセン…いい曲なのに…(笑)。
曲と言えば「ベヨネッタ」ではプラチナゲームズのサウンドスタッフ以外に、社外の多くの方と一緒にお仕事が出来て、とても光栄でした。近藤嶺さん、GEM Impactの皆様、そしてHiroさん、本当にありがとうございました。是非また一緒にやりましょう!
さて、先日Wizard Magazine主催で「’Bayonetta Re-Envisioned’ Art Contest」というコンテストがあり、素晴らしい作品の数々が選ばれました。もちろん我々プラチナゲームズも選考に加わって、スタッフみんなで全ての作品に目を通しましたよ! ちなみにグランプリの作品は僕が選ばせて頂きました。
「ベヨネッタのデザインを新たなコンセプトで再構築する」という珍しい試みのコンテストで、送られてきた作品はどれも情熱溢れるスゴいものばかりだったので、選考から漏れてしまった作品の中にも、どうしても頭から離れない強烈なものがありました。そこで今回は、このブログでそれらの作品を紹介して、特別に表彰しようと思います!
Michael Hiscott
まずはMichael Hiscottさんの作品。これはデザイナーの中村が選んだ作品です。背景の桜の木がベヨに似合っていますね。
島崎が選んだChuan Ju Leeさんの作品。「魔女だから黒!」というコンセプトから始まったベヨネッタですが、これは大胆にもその黒をバッサリ捨てています。
島崎が選んだ、Alexander Gordonさんの作品。ファンシーで、童話の挿絵になりそうですね。
Brent Patrick Wilsonさんの作品。これはすごい…。ベヨネッタのデザインコンテストなハズですが、インパクトあるロダンとジャンヌにしか目が行きませんでした。
実はチームで一番人気だったJOSHUA MEEKSさんの作品。画用紙に色鉛筆? …と素朴なタッチですが、このドロップキックのダイナミックなポーズは素人とは思えません。
最後にRandall Louisさんの作品。デザイン、表情、ポーズ。全てが頭に焼き付いて離れません! こんなジャケットのCDがあったら間違いなくジャケ買いします。
如何だったでしょうか? 今回選ばせていただいた皆さんには、現在日本でしか売ってないベヨのサントラをプレゼントいたします! お国柄の違いなどの事情で、海外ではベヨのサントラ発売がどうなるのか分かりませんが、この5枚組みのサントラは僕たちのこだわりが詰まった逸品ですので、きっと御満足いただけると思います。
というわけで、海外の皆さんは「ベヨネッタ」の発売までもう暫くお待ち下さい。それではまた!
写真:ドイツで配布予定の販促品。表はこんなカンジで…
写真:裏にはゲイツオブヘルのロゴが…?
写真:その中身は…ロリポップ! 味はチェリー…? 日本には無いインパクトある味です(笑)