こんにちは、プログラマーの齋藤健治です。
今回はバグチェックについてのお話をさせてもらいます。

“バグチェック”もしくは“デバッグ”この言葉を聴くとプログラマーは、きっと遠い目をするでしょう。プログラマーにとってはこの作業が本番といっても過言ではないです。

“バグチェック”とは何か分からない人のために。
バグチェックとは、プログラム製作過程において発生する計算ミスや設計ミスなどにより引き起こされる問題(バグ)を修正していく作業の事です。あと、ゲームにおいては、仕様がゲームに反映されているかをチェックするのもバグチェックの作業になります。

『ベヨネッタ』は、以前ブログでも書いたように膨大なプログラムにより製作されているためバグチェックも膨大な時間と労力がかかります。『ベヨネッタ』の場合は全ての要素を入れ終わりゲームとして完成してから、2ヶ月ほどバグチェックをします。人数としては、開発チーム全員に加えて外部のバグチェック専任スタッフを数十名という大規模なもので、その体制で毎日約10時間のバグチェックを行います。
発見されるバグの量は、それはもう・・・。

それに頭を悩ませる種がひとつ。ディレクター神谷さんのバグという名の仕様変更。
プログラマーとしては勘弁してほしい言葉のトップ3に入ると思います。仕様を入れれば面白くなるが同時にバグを入れる事にもなる、そんな事を考えながら判断に苦しんでいる日々が続いていきます。“バグチェック”はとてもつらい作業です。ほんとに・・・。

バグチェックという作業は、手を抜いてしまうとクオリティに差が出てきてしまうのでゲーム製作上とても重要視しています。『ベヨネッタ』開発スタッフは、バグチェック中でもクオリティを上げるための細心の注意を払いながら作品をよいものにしようと努力しています。