ゲームを中心とするコンピュータエンターテインメント業界の開発者向け技術交流会「CEDEC 2015」(コンピューターエンターテイメントデベロッパーズカンファレンス)が、先日横浜で3日間に渡り開催されました。

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CEDECでは、業界の第一線で活躍する技術者たちによる最新技術や取り組みについての講演やディスカッション、開発支援ツールやその活用事例などの紹介があり、様々な技術やノウハウを共有し合う貴重な場となっています。

プラチナゲームズのスタッフも毎年講演等の機会をいただいているのですが、今回は技術開発室(※)テクニカルアーティストの久禮、ミュージックコンポーザーの上田、技術戦略室サウンドプログラマーの木幡、『SCALEBOUND』クリエイティブプロデューサーのJPが各種分野で発表をさせていただきました。詳しくは各セッションの紹介ページをご覧ください。

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※技術戦略室とは、2012年にプラチナゲームズ社内に設立されたセクションで、久禮や木幡のようにアーティストやサウンドスタッフを技術面で支える、テクニカルアーティストやサウンドプログラマーが在籍。開発チームやセクションを横断して制作サポート・技術研究・社員教育を行うなど、開発技術の底上げに勤めています。設立に至った経緯については、室長の大森が過去に行われたインタビューで答えています。興味のある方は、こちら⇒PG Inside vol.03

 


[CEDEC 2015]

Technical Artist Bootcamp 2015 vol.1
講師:テクニカルアーティスト久禮

プラチナゲームズでのアーティストを対象とした今世代機へのワークフローの切り替えの教育事例をご紹介させていただきました。ハードの進化にどうキャッチアップしていくのか、当社にとっても目下重要な課題となっています。

 

サウンドプラチナゲームズ流『ベヨネッタ2』BGM演出
講師:コンポーザー上田、サウンドプログラマー木幡

『ベヨネッタ2』におけるBGMの制作過程で、オーディオオーサリングミドルウェアのWwiseを活用した事例をご紹介しました。

 

プラチナゲームズによるHansoft活用例:アジャイル開発への道
講師:Jon Leslie氏(Hansoft)、JP

プロジェクト管理ツールHansoftを用いたアジャイル開発への切り替えの経験談をご紹介しました。

 


[CEDECについて一言]

●テクニカルアーティスト久禮 (技術戦略室)

今回のCEDECでは、幸運なことに登壇の機会を頂きました。以前より参加したいと考えていたので、登壇出来たことは大変嬉しく思います。業界に情報発信をすることは、弊社としても今後の発展に重要だと考えています。

今後も積極的な参加を検討していますので、たくさんの方々と意見交換出来れば幸いです。

 

●開発部長坂田

弊社も設立10年目を迎えました。

この10年、技術的な課題に直面することも多くありましたが、CEDECをはじめいろいろなセミナーでたくさんの技術やノウハウを学ばせていただき、なんとか今に至ります。おかげで業界内でもそれなりに存在を認めていただけるくらいには成長できたのではないかと思っています。

今後は、これまで蓄積したノウハウなど積極的に発信して、微力ながら業界の発展に寄与できればと考えています。