こんにちは。
キャラクターデザイン担当の島崎麻里です。

『ベヨネッタ2』発売から少し経ちましたが、皆様お楽しみ頂けてますでしょうか？

今回は発売後のボーナストラックとして、物語の核心を担う新キャラクターのデザインと「オマケ」について触れたいと思います。

■ロキ
「ロキ」、前回は幼女セレッサがベヨネッタの旅のお相手でしたが、今回のお供は謎の生意気な少年です。

彼は紆余曲折を経たキャラクターでして、始めの予定では少女だったのですが、神谷スーパーバイザーの「それ前回やったし」の一言の元、少年の設定へと変わりました。

細かい話は触れるとネタバレになりそうなので避けますが、カラーリングや身に着けているアクセサリー、模様など、現代テイストでありながら彼が繋がっている異界を違和感なく表現するために、いくつか細工を入れています。

また、ロキのカードについても少し。
彼が劇中で使用しているカード、実際登場するのはほんの数枚ですが、実は個人的な趣味もあり1セット分用意しています。
ロキのカードは1セット22枚。それとは別にヴァースカードでも同じデザイン系統のものが出てきますがそちらは53枚です。（ヴァースカードはチーム一同の合作ですね。)

と、ここまで聞くとカード好きの方はお気づきかもしれませんが、タロットカード（大アルカナ）やトランプカードと同じ枚数になっています。

タロットもトランプもその起源には様々な説がありますが、その起源の一つとしてロキのカードやヴァースカードの存在があったとしたら…と考えながら、ベヨネッタの世界観に合わせモチーフを設定、デザインしました。

どれがどのカードかわかるでしょうか？
現代のタロットなどと比べてみるのも面白いと思います。

■仮面の男

「仮面の男」、彼も今作の鍵を握る一人ですね。

こちらもネタバレになるので細かい点には触れられませんが、デザイン的には今作でこのキャラクターの持つ性格を考え「直線」と「優美さ」を兼ねたラインを意識しました。

■スーパーミラーとクチュールバレット

「スーパーミラー2」を手に入れると変身できる「杏撫蘭月華（チャイナドレス）」、「制服」、「婦警」…、いわゆるオマケコスチュームです。

ネタ出しについてですが、これは基本的にディレクター陣と話をし、おそらく皆さんに喜んでいただけるであろう衣装を選ぶと同時にディレクター権限で1つ好きなものを採用していただいています。

1の時は神谷スーパーバイザーがディレクターでしたので「体操服」が1位に。
それに対して今回2は橋本ディレクター選抜、ということで「チャイナドレス」が実装されました。（本当は別に橋本ディレクターの一番の推しコスがあったのですが、諸事情により実装は叶わず…）

そして「婦警」は神谷スーパーバイザーが前作の選定は個人的な趣味に走り過ぎて反省したので今回はベーシックなものを、と採用へ。
「制服」は私からの希望で入れさせていただきました。

こういう時にお互いの素の好みがわかっておもしろいです。

毎回オマケを作る時期はスタッフ一同一杯一杯の時期なので、なかなかじっくり描いたり作ったり出来ない事が多いですね。
でもその中でも少しでも楽しんでいただければという試みです。

ネタ出しの際は一部スタッフより過激な案も出ていて、おもしろいラフになったものもありますのでこれもまた機会があればお見せしたいです。

一度クリアされた方も今度はお気に入りの衣装に着替えて、ストーリーモードの2周目、ムスペルヘイム、TAG CLIMAXと繰り返し遊んでいただければ嬉しいです。

まだまだ引き続きベヨネッタ2をお楽しみください！