皆さんゲームやっていますか?
プログラマーの岡部です。
前回は青臭い記事を乗せてしまってお恥ずかしい限りです。
寝る前に思い出してはもだえ苦しんでいます。
年末の休みをかけてFO4(Fallout 4)をやったのですが終わらず、一時中断し、最近はLOL(League of Legends)の日本サーバーCBTに当選したので家ではそればかりやっています。
好きなロールはサポートです。
MMOやTRPGをするときもそうなのですが、
バッタバッタと敵をなぎ倒して直接チームを勝利に導くよりも、
ギリギリの勝負をかける彼らを守ったり、能力上昇や回復を管理したり、チャンスを作ったりする方に魅力を感じるのです。
ところで、皆さんは「ゲームプログラマー」が具体的に何を作っていると思いますか?
自分の分身となって冒険するプレイヤーキャラでしょうか?
それとも、プレイヤーの心をへし折りにかかる手ごわい敵キャラやそのAIでしょうか?
それともそれとも、シェーディングやネットワーク、物理挙動を再現するシステムでしょうか?
どれも正解です。
しかし、プログラマーには他にも重要な「サポート系」のお仕事があるのです。
今回はプラチナゲームズに入ってからの僕の業務に関してお話しします。
「サポート系」のお仕事。それは、「ツールの作成」です。
僕は半年ほど前からステージギミックの作成の傍ら、アーティスト向けに支援ツールを作らせてもらっています。
たとえば、外部ソフトで作ったモデルをゲームに取り込む際に必要なもろもろの手続きを自動化したりとか、ゲーム内での見え方を確認しながらモデルをいじれるような仕組みを作るとか、そういったものを作っています。
そうなのです、これらの仕組みはアーティストの人が捗るだけでゲームをプレイする人は触れることのない裏方な作業なのです。
事実、僕もこの仕事を引き受けることになった当初は
「喜び勇んでゲーム会社に入ったはいいが、これはゲームを作っている感が無いぞ。」
「プレイヤーが悶絶するような手ごわい敵とかが作りたかったんだけどなー」
とか思いました。
しかしながら。
近年。PS3やXbox 360の時代からゲーム会社の作業量が爆発的に増えたと言われます。
モニターの解像度が上がり、ゲームハードがハイスペックになったのに伴って、コンテンツや画面もリッチなものを詰め込まなければならなくなったためです。
レトロな画面や、デフォルメのきいたゲームでなく、正面からハイエンドと言えるゲームを作るためには相当な人数と時間が必要になりました。
メジャーな洋ゲーのスタッフロールの長さを見てもらえば、今のゲームにはハリウッド映画顔負けの人数が参加していることが分かると思います。
事実、我々の会社でもアーティストの忙しさたるや凄まじく、時には「完成には俺があと10人必要(意訳)」などの声も聞こえてきます。恐ろしい。
しかし、資源と時間は限られています。軽々に人数を増やしたり締め切りを延ばすことはできません。
ではどのように解決するのか?
昔聞いた話にこのようなものがあります。
「リーダーの役割とは他の人間の1.5倍頑張るのではなく、他の人間の効率を1.1倍に引き上げることにある。」
10人がそれぞれ10頑張れるとして、前者の方法で100を105にするよりも、後者の方法で100を110にする方が効率が高まる。効率は効率よく上げるべきだという趣旨の話です。
僕はリーダーではないですが、サポートの仕事にも全く同じことが言えると思います。
プログラマーとしてアーティストを支援するなら、自動化できる部分を自動化する。
つまり、彼らがゲームを作る上で生じるクリエイティブでない作業をできる限り取り払って、能力の発揮に注力してもらうことでゲームの規模の拡大に対応するということです。
冒頭のたとえで言えば、火力職が存分に大暴れできるように後ろから能力上昇系魔法を使って、パーティを勝利に導くといった感じです。
これは(性にあっているのかもしれませんが)してやったりと、かなり楽しいです!
ゲームの発売を待たず、使ってくれるユーザーが近くにいるので「便利になったよ」などのうれしいコメントももらえて、やりがいもひとしおなのもこの仕事のポイントが高い部分です。
この調子でゆくゆくはゲームデザイナーやプログラマーの仕事もどんどん効率的に、ガンガン捗るようにして、最終的にはぱぱぱっと高クオリティなゲームができるようになったらいいなーと思っています。
つまり何が言いたいかというとですね、
我こそはという火力自慢の方、パーティに募集中です!
https://www.platinumgames.co.jp/jobs/new-recruits/