オリジナルをもとめて。。。

食欲の秋。
鳥肉にかぶりついて歯がかけた新人サウンドデザイナーの城後です。

気温も少しづつ下がり始め、涼しくなってきました。
外出したくなる季節です。

肝心の仕事はと言いますと、がむしゃらにデスクに向かう毎日であります。
仕事ってそんなもんです。(何を偉そうにw)
ですが、サウンドデザイナーにはデスクの作業だけではなくアクティブな部分もあるんです。
今回はその仕事の部分を少し紹介します。

『 まずサウンドデザイナーって何してますのん? 』
簡単に言いますとゲーム中の効果音を作るのがメイン業務です。(他にもいっぱいありますが)
爆発音や人を斬る等といったリアルな音から、
ピュンと走る音やボヨンと揺れるコミカルな音、まで色々あります。
そして作った音を、どこでどのように鳴らすかを考えゲームに組み込みます。

『 じゃあその音はどう作るんですか? 』
方法は色々ありますが、何よりも大切なのは想像力!
想像力でまず頭の中で音を作るのです!
何を言ってるんだこの人はとなるかと思われますが、凄く重要な事なんです。
実際にあるものならば、マイクで録音して使いますし、素材集という効果音が
収録されたCD等を使う事もあります。
川の流れる音や、車のエンジン音だとかがそれにあたります。
モンスターの鳴き声や魔法の音等現実にないものだともはや何でもありです。
シンセサイザーや楽器を使ったり、自分の声なんかも使ったりします。
この音を使えばどうなるだろう、足したら面白いかもしれない等想像力を働かして作るんです。
そう、音は想像力で作る!です。

『 爆発音は実際の爆破を録音するのですか? 』
無理です!w
ハリウッドなどでは、実際に爆発させたものを録音する事もありますが、
それはまあ製作費等の事情も日本とは異なりますし。。。
じゃあどうするのかといいますと、素材集CDを使います。
ただ、それでは同じ素材集を持っている人がいれば、同じ音になってしまいます。
やはりそこはクリエイターとして人と同じ事はしたくないので、
加工をして人とは同じ音にならないようにします。
ゲームは架空の世界だから、本当の爆発を知らないままでもいいでしょって
考えもあるかもしれませんが、できるものなら録音したいです!いつかきっと。。。

ではこの夏のうだるような暑さの中、欲しい音を求めた記録を紹介します。
コレです。

セミですw
セミの音が欲しけりゃ、セミを捕まえるしかないでしょ!
って事で、20年ぶりでしょうか。虫捕り網を装備して行ってきました。

それっ!
(ちなみに会社の下の公園で、業務中ですw)
は、はずかしいw

そして捕まえたセミ達を録音します。

少しかわいそうではありますが、籠を揺らして鳴かせながら録音しました。
いい感じの鳴き声が録音できるまで粘り強く!

 いい鳴き声も録音できましたので、セミはスタッフが美味しくいただきました。
嘘ですwちゃんと公園に返しました。

デスクに張り付いていてはわからない事もありますし、
この自分で作った効果音はこの世で一つしかありません。
そう、これこそ究極のオリジナルではありませんか!?
というサウンドデザイナーのお仕事の一部を紹介しました。

今皆さんがプレイしているゲームの効果音に少し耳を傾けてみてください。
そしてサウンドデザイナーの頑張っている姿を思い浮かべてみると、
また違ったおもしろさが発見できるかもしれませんw

 

2 thoughts on “オリジナルをもとめて。。。

  1. お疲れ様です、ただいま炎のインターンをよむじゃすです。
    プラチナゲームズはインターン制度とってなかったような気がしたんですが。

    しかしサウンドデザイナーの仕事というのはもっと綺麗な仕事をするものと思っていたが、その裏でこんなにも努力していたとは、私も気合を入れ直さなければ。

    想像力でつくる、ゲームの仕事はどこでも想像力を使うんすね。

    声や楽器・・・そういえば聞いたことがある、かの有名な「〇イオハザード」のゾンビの声はスタッフの声をつかっていると。

    しかしセミ・・・いったいどういったゲームを作る気なのか・・・

    これからもがんばってください~。

  2. Pingback: 得意技で勝負 | フレッシュマンブログ

Comments are closed.