小学校の卒業文集で10年後の自分へとか書いたあの気恥ずかしい感じ

三月!

早いもので、もうすぐ入社して一年経とうとしています。
サウンドデザイナー新人イズミナです。

びっくりするぐらいすごくはやく過ぎたのでびっくりしています。
それぐらいはやかったです。なのでびっくりしました。
日本語がおかしくなるぐらいの驚きです。

先日、サウンドデザイナーのSさんが
「こんなんでてきた、記念にあげる」と言ってCD-Rをくれました。
僕が就活していた頃の、プラチナゲームズへの応募作品でした。
 
 

 
 
僕は二月ぐらいから急遽就職活動を始めたので時間も無く、
ひーひー言いながら自宅にひきこもり応募作品を作っていました。

僕はしがない農学部の学生だったため
どんなものを作れば良いのか、通用するクオリティはどれぐらいなのか、
といった専門的なアドバイスは無く、
このときは専門学校生や音大生になっておけば良かった
みたいなことも考え、不安になったこともありました。
 
 
でも結局、将来的に自分の関わったもの、作ったものを楽しんでもらいたいのは、
専門的な人だけではなく誰でもみんななんじゃないのか、と思いました。
 
 
と言うわけで、頼ったのは身近な友人たちで、
聴かせまくっては単刀直入に感想を聞きまくりました。

本当に参考になったし、感謝しています。
 
 
それまで好き勝手にうっひょー楽しいーー^^ だけで作っていたに過ぎなかったので
どういうことを伝えたいのか、どうやって伝えれば良いのか
ということを意識し始めたのは、これがきっかけでした。
 
 
そんなことを思い出しながら、
冒頭の例のCD-Rを聴いてみました。

今聞くとなんだかやっぱりヒャー恥ずかしいってなってしまうし
色んなダメなとこももたくさん見えてきたりしますが、
なんだろう、嫌いじゃないぜ…おまえのこと…みたいな
こう、もにょもにょした気持ちになりました!なりませんか!?
 
 
クオリティはこの際さておき、一生懸命作ったものはなんであれ
その時作ったものに込めた気持ちが思い出されるので良いなぁと思います。
自信なさげだったり、効率悪い方法で無駄にがんばってたりしても
「こういうのが作りたいんや!」みたいなものが。

たまに「あー時間なかったんだね自分…」とか「これ手抜きしてるよね自分…」
と分かるものもあってしょんぼりすることもありますが!
 
 
きっと僕に限らず、皆さんも自分が作ったものに対してそうだと思いますが、
何か良いですよねこういう感覚。
(ナルシストとかそんなんじゃなくて!ほんと!)
 
 
今作っているものも、また何年かして
「そのころの自分」がなにを考え、なにを伝えようとして作ったものなのか
思い出せるものになるようがんばろう!という気持ちになれます。
 
 
今は仕事としてやっていることなので、
僕の場合は楽しくゲームをプレイ出来るような効果音を作ることが第一で、
決して自己満足になってはならないし、
クオリティもしっかりしなければならないのはもちろんですが、
やっぱり自分の作った効果音には愛着があります。
 
 
数年後、はたまた数十年後の未来の自分が、
僕が今つくっているものを聴くとどんな感想を抱くんでしょうか。
楽しみでもありちょっとだけ不安だったりもします。