新人サウンドデザイナーの泉名です。
仮声録りに参加した話です。
仮声というのはその名の通り仮でゲームに乗せる声で、
どんな感じの雰囲気かを見るために、会社の人の声を録音して使います。
場合によってはそのまま最後まで使われたりすることもあるらしいですが、
基本的にこれらは後にちゃんと声優さんにお願いした声などに差し替えるので「仮声」なのです。
今回は先輩から、色んな種類の掛け声とかうめき声が欲しいということで
僕にもオファーが来ました…!仮声優デビューやで…!
「ヤッ!」「ハァ!」「セイッ!」「どりゃー!」とか
「ウッ」「ぐぁっ!」「わあー!!!」「アッー!」
…などを録るとのこと。
人見知りシャイボーイであることに定評のある僕ですが
仮とはいえ、ゲームの演出として乗るのです。大事なお仕事です。
恥ずかしがっていてはいけません。
(あとボーイって年齢ではなかったですすいません)
キャラクターになりきって心の底から叫ぶ!
ちなみに録音ブースは防音のため、中から外の声は全然聴こえないので
「あっなんか笑われてる!?」
と雰囲気で分かってもなんで笑われてるのかわからなかったりして
ハラハラします。
だいたい声が裏がえったりとかです。
でも気にせずセリフを叫び続けます!
そぉい!うりゃりゃー!でやああああああ!
ぎゃああああああ!ぐおおおおおお!!
なんだか楽しくなってきた!!
楽しくなって結局大きな声を出しすぎて声をからしてしまいました…
僕以外の方の声も録るので、いろんな方の、普段話しているときからは想像できない声を聞けたりして面白いです。
「○○さん普段より男前な声!かっこいい!」とか
「△△さんの声が中国拳法を極めた老子にしか聞こえない…
よしもうこのまま老子キャラでいきましょう!」とか
「□□さん得意の大塚明夫さんのモノマネ(激似)でやってください!」とか
先輩方とわいわいしながらの録りで楽しかったです。
プラチナゲームズにはMAルームと録音ブースがあり、そこで収録を行います。
僕も先日金属のカチャカチャした音を録ったりしました。
音をすぐ録れる環境があるのは嬉しい…!
去年のフレッシュマンである滝沢先輩の声録り風景@MAルームです。
(画質悪くてすいません…)
声といえば、僕はマルチプレイのFPSが好きでよくやるのですが、
ゲーム中のボイスの演出が良いゲームはとても楽しいです。
敵、味方の位置の把握や指示などの面もあるのですが、
「ぶっ倒してやったぜ!俺たちって強い!」といった気持ちや
「やばい敵が来てるぞ!」みたいな気持ちを状況が変わるにつれて代弁してくれる、話しかけてくる。
キャラクターの特徴をうまくとらえた罵り、喜びの表現であったりが素敵。
英語の冗談や皮肉、比喩のセンスってなんだか日本にはない独特のものだったりしますよねー
映画に入った気分になります。
まだまだボイス編集などに携わってはいないのですが、
いずれ携わる日を楽しみに頑張ります。
面白そうですね!今PGでは何のゲームをつくっているのかな・・!