こんにちは。グラフィックデザイナーのタナカです。

今回のお題は「心に残った一言」です。

今まで沢山の言葉を頂いてきましたが、
いつも意識している言葉について書きたいと思います。

この言葉は結構昔から大事にしています。

この言葉を思い出すと、どんなどん底でも這い上がれるし
どんなに調子のいい時でも気が引き締まります。

その言葉とは、

「努力を惜しまず、悩んで苦しんだ君だけが、人の心を動かせる・・」

誰に頂いた言葉かもう覚えていません。
でも中学生のころからずっと大事にしています。

ずっと漫画家やアニメーターとかに成りたいと思っていました。

絵が上手くなりたいと思い、
いつもノートやプリントの裏にラクガキばっかりしていました。

でも学校には僕なんかよりも上手い人は沢山いたし、
どんなに頑張ったって、そう簡単には上手くなりません。

そんな時、この言葉を頂いたんです。

何の為に絵を上手くなりたいと思っていたのか・・
それを真剣に考え始めたのはこの言葉がきっかけでした。

考えていくうちに、僕は絵が上手く成りたいんじゃなくて、
誰かの心を魅了する表現力が欲しいんだと気づきました。

自分の作り出すもののベクトルが誰に向かっているのか、
何を感じて欲しいのか、その表現の動機は何なのか・・
それを必ず意識するようにしました。

それを表現する為の表現力なのだと思うから。

僕の作品を受け取ってくれる人が、
そこから何かを感じて、また新しい何かに向かって動き出す。

多分、それが人の心を動かすってことなんだろう。
そうやって人は自分の存在や思想を、誰かに発信し続けて、それを誰かが受信している。

「努力を惜しまず、悩んで苦しんだ君だけが、人の心を動かせる・・」

裏を返せば、人の心を動かせるのは、
努力を惜しまず、悩んで苦しみぬいた人だけなのだろうな。

日々の仕事の中で上手くいかない時や、
逆にすごく調子がいい時でも、この言葉を意識しています。

そうやって気持ちがぶれないようにしています。

では今日はこの辺で・・
また近い内に。