感動の対象

皆さま、ご機嫌いかがですか?
新人2年目デザイナーの舟橋です。
今回のフレッシュマンブログのお題は「尊敬する人」です。


何だか、面接の質問みたいですね(笑)。
そうであるのなら、「両親です」と答えるところなのですが、この場で舟橋夫妻のチャームポイントを書き連ねるのも……やぶさかではないのですが、当人に読まれるとも知れないので今回は止しておきます。
「尊敬する」って難しいです。
多大な影響を受けた人や目標としている人は大勢いますが、その多くは話したことも無いですし、その生い立ちや人柄を熟知しているわけではありません。「尊敬する」という言葉を大切に扱うのであれば、その相手のことを良く知った上で判断したいものです。
とは言え、何らかのカタチで心を揺り動かされ、感動を覚える瞬間には、その人に対して敬いの気持ちを抱いていると思います。その際、生い立ちや人柄なんていうものはドラマチックに脳内補完されていたりするのですが。兎も角、どういった人生を送ってきたのであれ、その瞬間に1人の人間を感動させられているのであれば、私にとっては十分に偉人なのです。
リャド、フリードリヒ、ハンマースホイ、速水御舟、植田正治、ジョイス・テネソン、グレゴリー・コルベール、弐瓶勉、フィル・ヘイル……その他大勢の方々、感動を有難う!!!彼らの作品に出会うたびに、私の人生は少しずつ変化していった様に思います。
感動と言えば、つい最近も良い感動を味わってきました。
先日、仕事もなかなかに忙しい中、強行で東京ビッグサイトで催されていた国内最大級のアートイベント「デザインフェスタ」へ行ってきました。かれこれ4年近く、こっそりと出展を続けているので、年2度のこのイベントはライフワークになりつつあります。
想像してみてください。
見渡す限り、視界に入るモノすべてが誰かが一生懸命に作った作品や技術で埋め尽くされ、すれ違うすべてのヒトがそれらを作り上げた当人であったり、そうした芸術表現に触れたいと足を運んだお客さんなのです。テクニックがずば抜けていたり、気の遠くなるほど膨大な制作時間を要したであろう作品と対面した時などはもちろんの事なのですが、私はただ会場を歩いているだけで、感極まって泣きたい気持ちになってしまいます。
会場の熱気やたくさんの作品を見れる喜び、自分の矮小さを感じて恥じる気持ちなど、ゴッチャ混ぜになって基本的に情緒不安定なのでしょうが、何よりもその場にいる誰もが多かれ少なかれ芸術表現を必要とし、その場に介している事実、自分の糧となりうる可能性に感動を覚えるのです。
私の「尊敬する人」を「感動をあたえてくれる人」と定義するんであれば、それは「ほとんどの人」となってしまいますね。
妙に湿っぽくなってしまった上に、まったく回答になっていない感も拭いきれませんが、けれど考えようによっては誰であっても尊敬の対象となりうるのでは?と思ったりするんです。……という強引なまとめ方で今回の記事を締めくくりたいと思います(笑)
それでは、また次回ですッ!
P.S. デザフェスでの売り上げには、別の意味で涙がこみ上げてきました。