こんにちは、シカタです。

つい最近、
部屋の片づけをしました。

といっても本気で片づけしだしたら大掃除レベルになってしまうので(どんだけ散らかってんだ)
普段散らかってると困るなー、というところの整理整頓をしただけなのですが。

きれいになっていくってきもちイイな～♪
と鼻歌うたいつつ本棚を整理していたら、
とんでもないものを見つけてしまいました。

それは
学生時代、プラチナゲームズに送ったポートフォリオ。

掃除？中断ちょゆー(超余裕)でした。
ついでにびっくりしすぎて鼻水出そうになりました。
不意打ちよくない。

ぺろぺろとページをめくっていくごとに、
恥ずかしさでどんどん顔が赤くなっていく…
「うわーこれプラチナに送ったのか…」
と、悶絶しつつも…
えぇ、楽しかったです。笑

学生時代、
わたしはもともとキャラクターを描いたりつくったりしたかったんですが
就活直前にイキナリ背景志望にかわりまして。
もちろんキャラもものすごく魅力的なのですが、
「そのキャラクターたちが住む世界をつくるお仕事…
なんて壮大で素晴らしいんだ…」
と、大きくなってから改めて見たジブリ作品の美しい背景美術のおかげで
すっかり背景デザイナーの魅力に取りつかれてしまったのでありました。

とはいえ、ずっとキャラばかり描いていて
背景のはの字も勉強できていなかったわたし。
当時お世話になっていた先生には
「お前は背景むいてないから！」
と言われましたが(案の定！)猛反対を押し切り、
キャラものばかりで固める予定だったポートフォリオに
勝手に背景作品をゴリゴリ突っ込んだのはいい思い出です。

おかげで(？)
今背景デザイナーとして働いているわけですけれども＼(・ω・)／

今見ると思わず赤面してしまうような作品ばかりですが…
いや、なんというか
「楽しかったなー、これ描いてたとき…」
って作品ばっかりで。なんだかほっこりしてしまいました。
皆に見てもらいたくて、
その絵に込めた思い(想い！)を少しでも多くの人に伝えたくて。
とにかく絵を描くことが楽しくて、がむしゃらにペンを走らせて
毎日毎日あれやこれやと描きまくっては見せまくっていました。
どこから湧いてくるのかよくわからないパワーに満ち溢れていましたね。

ずっとずっと持ち続けていたつもりだったけれど
たくさんのものを受け止めるためにめいっぱい開いた掌から
少しずつこぼれていってしまうもの
それが「初心」なんじゃないかなー、
と、ポートフォリオを眺めていて思いました。

早くも、ほんの少し忘れかけていたことを
思い出させてくれたような気がしました。

学生の時とは違い、会社ではスピードとクオリティの両方が求められます。
限られた時間の中で、
自分のやりたいことや人に伝えたいことを最高のクオリティで表現する。
簡単なことじゃないです。とっても難しい。
入社してからは「どうすれば一番良いんだろう…」と
頭を抱えることもしょっちゅうでしたが
一番手っ取り早いのが
「超楽しむ」
そうだ、そういうことだったんだと。
学生時代は悩むのさえ楽しかった気がします。
なだかもうすべてがいい思い出。

誰かに何かを、何らかのかたちで伝えるために
頭を抱えて悩んで悩んで悩んで…でも、
「その過程がものすごく楽しいんだ」って心の底から思えたら
それはきっといい思い出になるし、
どんどん次に繋がっていくのだと思います。

スピード、表現力ともに先輩たちには何歩も及ばず、
一人前と言われるまでにはまだまだ時間がかかりそうですが
初心を忘れず、焦らずじっくり熟していけたらなと。

今自分がつくっているものも、2年後3年後に改めて見ると
やっぱりちょっと恥ずかしいのかもしれませんが
しんどいことがあっても楽しみながら乗り越えることが出来れば
このときはこんな気持ちで一生懸命つくってたなぁって、
きっと思えるに違いない。

ありがとうポートフォリオ。
彼はしまい込むのではなく
よく読む雑誌と一緒に本棚に並べておくことにしました。

それではまた次回！