もう一工夫

みなさま、ご機嫌いかがですか?
キューピーハーフのコマーシャルが好きな新人デザイナーの舟橋です。
写真家の植田正治さんを連想させ、ココロが少しザワつく感じが素敵です。
FRISKのコマーシャルも好きです。製品そのものも好きですが。
「悩むって良いなぁ」と思わせてくれます。
さて、今回のお題は「私のアイディア生成法」。
以前にも同じ内容で記事を書いているので、これこそ悩ましい問題でもあるのですが(笑)ここは少し趣向を変えて書いてみようかと思います。


「音楽を聞きながら映像を思い浮かべる」や「電車から見える景色から発想を得る」などなど私の普段のアイディア生成法は既にご紹介させていただいています。
どちらも視覚的なアイディアを生み出すときに試みる方法で恐縮なのですが、せっかくなのでデザイナーらしく、今回も視覚的な発想を前提とします。
「アイディアが浮かんだけれど、さらにもう一工夫!」
「あわよくば、自分自身ですら意外に感じることの出来るようなネタは!?」
良いアイディアが浮かんでいればいるほど、こうした悪あがきにも似た欲も最期の最期まで出続けてきます。
こうした場合に私が頻繁にする事、と言うより自然としてしまうことは「四六時中その物事について考える」です。「何を当たり前のことを」を思われるかもしれません。ただ単にアタマから離れないだけと言えばそうかもしれませんし、「他のことを考えてアタマをリフレッシュした方が良いのでは?」と考える方もいるかとも思います。私の場合、条件反射的にこうした行動を取ってしまっているので、そこは今は置いておきましょう(笑)
さて、四六時中考えた結果、どうなるのか。
どこにいようが、何をしていようが、アイディアをカタチにするまでの工程を何度も何度もアタマの中でシミュレートします。いざ作業をする際に効率を上げるため(と信じていますが、その正否は定かではありません)でもあるのですが、実際には完璧に思えていた画面の構図や色の構成、作業手順や用いる手法を実行、再現しようとしても上手くいかない事が間々あります。
この時、運がよければ、その思い通りにいかなかった部分が「自分自身ですら意外に感じることの出来る一工夫」に繋がることがあるのです。
何度も考え、何度もアタマの中でカタチにしてきた構想と実際に自らの手で作り上げたものとのギャップは、それはそれは分かりやすく現れ、如実に感じることができます。その時の違和感や意外性を上手く拾ってやり、モノ作りに取り入れやることで、結果的に良いものなった経験は何度もしてきました。
悲しいかな、完璧だと思われた計画のもと作ってきたテクスチャが、キャラクタモデル上でほんの少しズレてしまった時の方が「意外とこっちの方がイケてるかも!!?」と感じてしまった経験も1度や2度ではないのはココだけの話です。……要はそういうことです。
アイディア生成法とは少し違うかもしれませんが、こんな方法もあるのでは?というお話でした。
それでは、また次回ですッ!