就活助言

プラチナゲームズ本社のある梅田スカイビルでは連日会社説明会や大学入試説明会が行われており、フレッシュな前途ある学生達を毎日見かけます。
私にもそんな時期があったなぁと、社会人一年目にして既に緊張感の無くなっているカサイです。

さて、今回は就職活動へのアドバイスとのことですが、私は就職活動本やサイトに書いてあるような基本的なことしか言えません。
ゲーム業界だからと言って、就職において特別妙な習慣というものは特に無かったと思います。
他の大多数の企業と同じように、会社説明会へ行って感銘を受け、必要書類(プラス作品)を送り、面接で自己アピールをして内定を貰う。
基本的な軸は大きくブレないものです。
とりあえずいくつか重要かなと感じた点だけ抜粋して、私が体験し実感した部分を交えて助言させていただきます。

まず本当に基本的な部分ですが、必要単位等は必ず修めておきましょう。
たとえ、週一日、一時限だけの授業でも、説明会と被ってしまう、根詰めて作業しなければいけないのに出なければいけない、となると大変です。
さらに卒業できなかった場合、せっかくの採用を棒に振ってしまうことになるので、そういう要素は先に取り除いておくべきです。

次に、情報収集はしっかりとしておいた方がいいと思います。
説明会に参加できなければ応募に必要な書類が貰えないことも多いです。
しかもこの不況時、説明会予約が凄まじい早さで埋まることもあるようで、足がかりが無ければ登れる山も登れません。
これは、と思う企業の最新情報は常にチェックしておきましょう。

また、先に述べたように他の企業と大きく違う部分はないので、他の業界へ行った先輩の体験談を聞くことも非常に役に立ちます。
早めの情報収集で先手を打ち、準備と対策を整えておけば一発内定も可能かもしれませんし、落とされた後の改善点も少なく済み、より早い体勢の立て直しが可能かと思います。

決め手になった、と個人的に感じたのは“自己分析”です。
就職活動と検索ワードで調べれば必ずと言っていいほどセットで付いてくるほど重要な”自己分析”。
志望動機や面接にて、自分のことを全く知らない人に、自分を知って貰おうとするには、それなりに他人にもわかりやすい説明が必要になりますし、自分自身について熟知しておく必要があります。

私が決め手になった、と実感したのは、この自己分析によって自分がデザイナーとしてどう考えているか、という部分を確立させたからです。
自分の好きなもの、やりたいこと、何故やりたいのか、絵を描くときの考え方、こだわり等々、今まで傾向としては認識していたものの、はっきりと言葉にできるまでなっていなかったものが自己分析によって形を現し、どんな質問、ツッコミにも「こうだ」と返すことが出来るようになりました。

これにより、予め答えを用意しておいた作られた言葉ではなく、かといってその場でパッと思いついた軽い言葉ではなく、自分の言葉で面接に答えられたことが、一番大きかったように思えます。

あとはもう身だしなみなどの細かい部分でミスしないよう気配りをし、ある程度の実力と運とフィーリングで内定を奪いましょう。

最後に、アドバイスではありませんが、”決して諦めないこと”と”保険をかけておくこと”は矛盾しないということを心に留めておいて欲しいです。

それでは、長くなりましたがこの辺で。