こころのゲーム風景 ~地下基地編~

みなさん、ご機嫌いかがですか?
新人デザイナーの舟橋です。
今回は印象深いゲーム体験について、というテーマなのですが、これについては以前フライングして既に書いてしまっているので、やや困っています。題材に『ポリゴンスタジオ』に決めるまでにもかなり時間を掛けましたから。。が、ここは素直に、私の人生で最もプレイ時間が長い(であろう)ゲームを選びました。ズバリ、N64『ゴールデンアイ 007』!です!!




ズバリという割にベタ。。他にないのか、と聞かれればもちろん思い出深いゲームはたくさんあります。言ってしまえば、多感な時期に遊んでいたゲームからは、どれも何かしらの衝撃を受けていたように思います。きっと今よりもずっと感受性や想像力や妄想力があったのだろうな。。少し昔の自分が懐かしくなってしまいました。
このゲーム、いわずとしれた映画007シリーズを原作にした名FPSです。
リアルながらもどこか幻想的なライティング(レア社のゲームはココが一番ステキ)と、何度割っても復活してきてくれるインタラクティブなガラスのサービス精神、ダメージを受けたときにボンドがもらす人のものとは思えない変な呻き声が気に入っていました。ひねくれまくりです。
印象的なところは多々あります。
何が一番印象的なのだろう?生まれて初めて遊んだFPSというシステムそのもの?(厳密には、最初のFPS体験は前回登場した『ジュラシックパーク』なのですが)いいえ、なんだかこれはオトナになって後からこじつけた理由に思えます。
色々と考えましたが、このゲームにまつわる一番強烈な記憶はプレイしながらした兄弟喧嘩だったと思います。
後にも先にも、仲の良い弟とゲームを遊びながら本格的な喧嘩に発展したのはこの『ゴールデンアイ 007』だけでした。対戦中、ハンドガンしか持たない私をひたすらネチネチと追い掛け回してくる弟に恐怖と屈辱を覚え、お兄さんらしからぬブチ切れかたをしてしまったのです。私としてはもっと正々堂々と、装備がトントンの状態で射撃と回避の技術を駆使した撃ち合いがしたかったのに!・・・いやぁ、なんてワガママな兄なんだ。
戦略が、もっと大きな言い方をすれば、ゲームそのものの楽しみ方が個々人でそれぞれ異なるのだという事実に初めて直面したのは、今思い返せばその喧嘩の時だったはずです。そりゃあ弟に熱弁しましたよ。「ゴールデンアイはこうやって遊んだ方が絶対に楽しいんだ!」と。無茶苦茶な押し付けですが、それでも互いに遊びたいことには変わりなく、やがてそれぞれの言い分を取り入れた、兄弟間の、あるいは友達間のベストな遊び方を考えていきました。ただの撃ち合いにとどまらず、相手に攻撃される前に目的地への到達を目指す競技やひたすら電球を割る競技(?)等など、前の遊び方に飽きる都度、新たにルールを考案しては来る日も来る日も遊んでいました。
既存のゲームの中に新たなゲームを見出す、今も昔も一番「これゲームだなぁ」と感じる瞬間です。そんなゲームをガンガン作っていきたいですね。
最大の敵はトランプだと思います。
それでは、また次回。