やられ

滝沢です。

先日、社内のMAルームにて
ちょこっとだけ、テスト録音のお手伝いをさせてもらいました。

初日は回線チェックで、まずわたくしが、奥にある

レコーディングブース
(歌ったり、語ったり、楽器を弾いたりする密閉空間)

へと入って、手元の

キューボックス
(マイクの入力音やオケなどを好きな音量で試聴するためのミキサー)

に刺さっているヘッドフォンを装着しました。

そして

コントロールルーム
(ディレクターやエンジニアが指示を出したり、音や映像を確認したり
するための部屋で、メインとなるミキサーが設置されている)

にいらっしゃる先輩の声(トークバック)を聴きながら、その指示に従い
マイクに向かって、おもむろに声を出しました。あーあーあー。

「麒麟です」

とか言いながら。
回線チェックは上手くいきました。

翌日、今度はマイクに向かって適当な鼻唄を歌いました。

同時に、キューボックスから聞こてくる
「自分の声」「トークバック」「リヴァーブ(残響エフェクト)」「オケ(ベヨのBGM)」 といった4つの音声を確認して、自分なりに音量バランスを調節してみました。

その結果、適当な鼻唄は問題なくレコーディングされましたが
ふわっふわのメロディーを口ずさむ自分の声は、ちょっと残念な感じでした。

しかも、どうやらわたくしの発声が、思ったよりも控えめだったせいか
録音レベル(マイクへの入力音の大きさ)が小さかったようで

「ちょい、でかい声だしてみて」

と、新たな指示が告げられました。

こういったフリに対して、わたくしは加減というものを考えません。
ただ自らのポテンシャルを最大限に発揮し、思い切って叫びました。

「あ゛アッー!!!」

な、なんという汚い声。
(これには先輩も苦笑い)

でも、とてもキレイに録っていただけました。
苦笑しながらも、「ええ声、録れたわ」とやさしく感想を述べられた先輩は


「これ、ザコ敵の汎用やられ声に使えるなあ」

とまで、おっしゃって下さいました。(!)
わーい。

とまあ、そんなわけで
いつかの日か、プラチナゲームズの新作タイトルに
わたくしの断末魔のような叫び声が使われていることがあるかもしれません。

ちなみに、開発スタッフの肉声を素材として用いるのは、決して珍しいやり方
ではなく、古くはゾンビの声だとか、最近ではベヨの敵やられなどにも
加工された肉声が混ぜられている模様です。
手作り感があって楽しいですね。録音現場に立ち会ってみたいです。

余談ですが、調子に乗って

「ナレーションとか、やってみたいです!」

なんて申し出たところ、先輩の返答は

「いや、それはない」

でした。(´Д`;)イットーリョーダン

One thought on “やられ

  1. なんか楽しそうですねw
    断末魔のような叫び声・・・どんなものか聞いてみたいものです!

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