こころのゲーム風景 ~ポリゴネシア編~

――― 他に好きなゲームは何?

64DDのマリオアーティストシリーズです!

あれはゲームというより、ツールだよ笑

(んなぬ・・・ッ!?)―――

みなさま、ご機嫌いかがですか。
今回も長文になる気配がヒシヒシな新人デザイナーの舟橋です。

我らが同期、そしてそれに続く後輩たちは少なからず一度は
「思い出のゲーム体験」をテーマに、ブログの記事を書くことになると
思うのですが、 正直、私のチョイスしたゲームは今後何年経とうが
他の人とカブる気がしません笑

ベストオブゲームとは少し違うけれど、非常に思い出深いゲームについて
な、お話。

090916_01 誰一人いない大地
森や湖や高い山があるにはあるけれど、
目的地と言えるほど特徴的なものではない。

「ゲームなのだから」と、目指すべきものを探しさまよっていると、やがて出会うさまざまな「部品」たち。

初めはたどたどしかった足取りも、
自らに部品を装着することで徐々に軽やかに、力強くなる。

他には何か無いかと探索してみれば、
そこいらにはキャタピラやらスクリューやら羽根やらが
ポツポツと転がっている。
前後左右の重量のバランスを考えながら、
それらの部品を取り付けてみる。

水の中も少しは進めるようになる。
ゆっくりだけれど空中も漂えるようになった。
登ろうとも考えなかったあの高い山にも、自然と足が向かう。
より遠いところへ、より高いところへ、より深いところへ。

そうこうしているうちに、気付く巨大な塔の存在。
あたらしい動力部品を得てはその頂を目指すけれど、
塔のてっぺんはまだ遥か雲の上。

何度も天を仰いでいるうちに、
やがてぼんやりと見えてくる別なる巨大なものの影。
それは遥かなる頭上に浮かぶ庭園。
塔はその空中庭園を目指して伸びている。

「あそこに行ってみたい」

いつかはあの庭園にも立てる日が、
来る気がします―――

***

思い出すだけで、今でもワクワクしてきます。
ワクワクしなかったらごめんさない。
それは私の文章力が乏しいだけの事。

これはポリゴネシアという土地で体験出来る遊びを
個人的な感情たっぷりに綴ったものです。

ポリゴネシアに反応した人、お友達になりましょう

出典は、2000年に任天堂から発売された
NINTENDO64の周辺機器64DD専用ソフトである
マリオアーティストシリーズ・ポリゴンスタジオというソフト。

ポリゴネシアはこのソフトに収録されている
「じっけんワールド」というミニゲームで初めにプレイヤーが
訪れることとなる土地の名前です。
ポリゴンスタジオは、3DCGモデルの作成をゲーム機上で
体験することの出来るソフト。
もちろんゲームなので、作成したモデルを扱った
遊びも色々と用意されているのですが、その中の1つである
じっけんワールドは、何年経ってもふとした瞬間に
思い出してしまう「こころの風景」の1つになっています。

プレイヤーの努力や工夫、ひらめき次第で行動の幅が
広がっていくゲームは山ほどあるでしょうが、 どこまでも
成長できる気がする、行ける気がすると一瞬でも
感じさせてくれるゲームはあまり無いように思います。
所詮製作者が用意した世界・法則・出来事の中でしか
行動できないと分かっていても、そんな一瞬に出会えると、
とてもドキドキします。
ポリゴネシアを離れ、空中庭園を、そしてまだ見ぬその上の
世界を目指している時のドキドキったらなかったです。

このじっけんワールドでは、フィールド上に点在する
「どうりょくブロック」を集め、それを装着することにより
行動範囲が広がり、さまざまな地形を乗り越えながら
更に強力な動力を得て・・・
というのがメインの遊びとして設定されています。
行けないと思っていたところにも、いつかたどり着ける。
何もないと思っていた空間に思いも寄らない景色が広がる。
世界の端だと思っていた場所が、 実は新たなステージの
始まりに過ぎなかった・・・

3次元の世界を歩き回れるゲームが続々と出てきた当時、
新鮮な体験に感動しながらも、その世界が結局のところ
限られた空間の中にあるものでしかないのだと感じる度に
妙な寂しさを感じました。

「見えない壁」の存在は出来るだけ感じたくなかったのです。

しかし実際には、それを仕方の無いことだと受け止め、
仕舞いにはどこまでが「本当に歩いて行ける空間」なのかを
勘ぐりながらゲームを遊ぶ始末。 じっけんワールドの中を
右へ左へ駆け回っていたときに、ふと気付いてしまいました。
味気無い山の向こう側に、ただ広いだけ草原の先に、
行ってみる前から「見えない壁」を想定していた自分に。

そんな予想を裏切り、ただ「どこまでも行けそう」という
予感を与えてくれるだけで、こんなにも嬉しくなれるのだなと、
変に感動したのをよく憶えています。

こうした予感をくれる素晴らしいゲームは他にもあるでしょう。
初めてそれを意識させてくれたという意味で、
今回の記事では このゲームを引き合いに出しました。

レベルデザインにあれこれ言っていますが、
そんな私はキャラクタモデラー!そしてペーペーの新人!
無知を先輩に笑われるかもしれませんね。。
書いても恥ずかしくない今のうちに書きなぐってみました笑

長くなったので、続きはまた次回。(つづくのかッ!?)

One thought on “こころのゲーム風景 ~ポリゴネシア編~

  1. 自分はゲームに没頭し始めた暦が短いもので、初めて聞いたソフトです。
    ゲーム機上でゲーム作りを体験できるなんて凄すぎますね!
    発売当時にそのソフトに出会っていたらなぁ、なんて思ってしまいました。

Comments are closed.