絵(もとい2D)を描きたい人間がゲーム会社に、3Dをやるにあたって感じたこと

「ゲーム会社のデザイナーって、何をしているんだろう?」
「毎日絵描いてんのかな?だったら最高だなー」
・・・デザイナーになる前は漠然とこういった感じでイメージをしていました。

はじめまして。今年からフレッシュマンブログを担当する新人の一人、背景デザイナーのコバヤシです。

正直、私は「ゲームを作るんだ!」という熱意よりも「背景絵が描きたい!」という思いからこの業界を志望していた人間です。
2Dやりたいけど3Dは・・・というタイプ、結構いるんじゃないでしょうか。
ややデザイナーに興味のある方向けになってしまいますが、こんな人間がなぜプラチナゲームズに入社したのか、その後どう感じたのかをご紹介します。

私は物心ついたときから絵を描くことが好きで、ゲームのキャラクターなどをよく描いていました。ゲームで受けたドキドキと感動を、将来は作る側になって伝えたいという想いもあり、「ゲーム会社に行って絵を描きたいなぁ」という目標を持っていました。

そこで美大に進学し、就職活動に差し掛かった時に知ったのがプラチナゲームズという会社。
説明会で「日本を代表して世界と戦う」といきなりぶっ飛んだことを言ってくれました
しかし、全く冗談には聞こえません。この社長、本気で世界を取る気だ・・・。

美大に入ってからは絵を描くことに夢中で、好きな絵を描きたいという自分中心の視点で就職を考えはじめていた時でした。
世界中に驚きと笑顔を届けたい」“ユーザーのために”を第一にゲーム作りに邁進するプラチナゲームズの考えに衝撃を受け、小さい頃に魅了されたゲームの世界観やキャラクター達への想いが再燃しました。

「世界中に驚きと笑顔を届けたい」自分もそんなゲーム作りに携わりたい。
ここならおもしろいゲームが作れるんじゃないか、自分のスキルも上げられるんじゃないか。期待や可能性と共に、こみ上げてくる情熱を感じプラチナゲームズに応募しました。

そしてゲーム会社のデザイナー(まだ半人前)となったわけですが、冒頭のように毎日絵を描いているのかどうなのか?仕事は絵だけ描けばいいのか?

答えはバラバラです。
というのも、デザイナーにもいろいろ種類があるんです。
会社ごとに呼び方は変わってくると思いますが、ざっと説明すると・・・

モデリング⇒キャラクター・背景を3Dで作成する人
モーションデザイン⇒キャラクターなどの動きを作る人
エフェクトデザイン⇒ゲーム内での特殊効果(例えば必殺技などを出すときに出る炎とか)を作る人
インターフェイスデザイン⇒タイトルやプレイヤー画面を作成する人
アートワーク⇒ディレクター(ゲームの原案を作りチームを指揮する人)の指示を元に世界観やキャラクター決めをする人

ゲーム会社のデザイナーはモデリングという3Dの作業をする割合が圧倒的に多く、2Dを広く担当するのはインターフェイスデザインやアートワークの人なんです
じゃあ全く絵を描けないのかと言うと、3Dを作成する上でまずは2Dで描いてから作成・・・というパターンもあるので0ではありません。

と言っても「おれは2Dがいいんだ!2Dのスキルアップがしたいんだ!」という気持ちが拭いきれない人もいますよね。
3Dにあまり魅力を感じていなかったこと、3Dと絵を描くことは別物だという偏見もあって私もそうでした。

でも、手法が違うだけで2D3Dも同じ「絵」なんです。3Dで培われる技術は2D技術のスキルアップにも直結しています。
(例えば3Dならあらゆる角度から見ることができ、構造をより深く意識することで2Dの見方の幅も広がり、構図のセンスが上がったり)
先輩によれば3D⇒2Dと一方通行ではなくお互いリンクしているので、逆に2Dの技術も3Dにどんどん活かせるそうです。・・・が、このことに関しては私はまだまだ勉強中です

なので入社後、絵の技量は描くだけじゃなく3Dからも学ぶことが多いと感じられましたね。
ゲームに興味あるし絵が描きたいけど3Dはあんまり興味ないやという方、そこで踏みとどまらず進んでみることをお奨めしますよ!

それでは、また次回!

One thought on “絵(もとい2D)を描きたい人間がゲーム会社に、3Dをやるにあたって感じたこと

  1. 夜遅くに失礼いたします、 ただいま課題の「ドラゴン」を2Dで描いておりますじゃすというものでございます。

    御社のデザインの職種をわかりやすくまとめていただき誠にありがとうございます。
    このじゃす、より一層、目の輝きが増し、さらなるの努力をさせていただきます。

    よく担任も言っていた、
    「いくら絵がうまく描けても、それは趣味でしかない、趣味では雇ってはくれない」

    やはり3Dもしっかりやっておかねば。

    ちなみに私は両方とも好きであり、得意だと思っておりますが、まだまだ先生方から「いいセンスだ」と言われるほど上手くないです、今年の年末に言われたいと思っております。
    否! 思いますではダメだ!絶対言わせてやります!
    まずはこの冒頭で書いた「ドラゴン」で「やるなじゃす!」と言わせてやります。

    しかし、Photoshopだけの厚塗りは結構きついです~・・・
    先生方から「イラストソフトを使うのは下手な奴が自分の下手さを隠すためだ! プロはペイントツールに頼らん!」という言葉を多数いただいたのでペイントソフトを卒業したが、まだまだPhoshopのほうが私を認めてくれてないです~・・・・ やはりソフトに対しての「愛」がたりないのか。

    うちの学校では、2Dでデザインしたキャラクターをプレゼンして3Dでモデリングする課題がでてます、
    ちなみにわたしは、「拳法家で魔法使いのおじいちゃん」を作っております、デザインには苦労した、魔法使いの特徴を生かしつつ拳法家として動きやすい服装でなければならず、年寄りのメリットをがあってこそのデザインをしなければならなかったので、結果として、軽量化のために大きく穴を複数空け、老人の知識を生かせるよう細長い本を棒術のように振り回すというデザインと設定でリテイク地獄から抜け出しました。
    ただいまテクスチャーを描きこんでるとこです~骨はまだいれてないです・・・・ウエイト付けが怖い。

    おっと、まぁった自分のことで長く語ってしまいました、今日はこれで失礼します。
    今年一年よろしくお願いいたします!

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