デスボール

ダッシュ!パス!必殺シュート!
11種類ある対戦ルールのなかでも、ひときわ異彩を放つデスボールは、4人対4人のチーム競技だ。
ひたすら続く乱戦の殺し合いと騙し合い、裏切りと憎しみの連鎖に疲れ果てた人にとっては、どこからどう見ても爽やかで健全な未来型スポーツであるこのルールが、一服の清涼剤となることだろう。

ルールは単純でわかりやすい。緑色に輝くボールを掴んでひた走り、パスを回して、敵のゴールへシュートするだけ。制限時間内に、より多く得点したチームの勝利となる。
ただし、プレイが始まった直後はお互いのゴールゲートが閉じた状態だ。
敵のゴールを開くためには、味方チームが一定時間ボールを持ち続ける必要がある。当然、その間にボールを落としたり敵に奪われたりすると、その分チャンスは遠のいてしまうぞ。

もちろん、敵からボールを奪う手段は特に限定されていない。ひらたく言うと何でもアリだ。背後から殴ろうが殺そうが、咎める者は誰もいない。審判もいない。

ボールをGET! モタモタしていたら袋叩きに遭うこと間違いなし
全員が一丸となってボールを追うなか、丸出しの敵の背中には面白いようにコンボが決まる。敵をいくら殺しても勝利にはまったく貢献しないルールだが、ついつい背後から襲いたくなる誘惑に抗い難いのがデスボールだ。

ボールを限界まで持ち続ければ、必殺シュートを放つことも!
デスボールではATEの介入がほとんど無い。さらにスタジアムの広さは限定的で、見通しが良いため全体の状況も把握しやすい。敵味方全員で1つのボールを追いかけながら、次々に入れ替わる優勢と劣勢に右往左往させられる楽しさは、一度味わったら病みつきになるだろう。
もちろん邪魔くさいルールに縛られた現代のスポーツと違い、目の前の邪魔なヤツを直接ブッ殺して排除することができる爽やかな点も、デスボールの大きな魅力だ。

スポーツマンシップ? そんなのドブに捨てちまえ!